...トウガラシとグレインズ・オヴ・パラダイスの2種類の高度に辛い物質は弱い気が抜けたビールに刺激的な味を与えるのに使われる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...野村は、気が抜けた様に、石像の如く立つて、目には女を見た儘、身動(みじろぎ)もせぬ...
石川啄木 「病院の窓」
...気が抜けた様に乎(ぼうつ)として編輯局に入ると...
石川啄木 「病院の窓」
...煤だらけな顔をした耄碌頭巾の好い若い衆が気が抜けたように茫然(ぼんやり)立っていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...何んだこの真似は!」徳次は気が抜けたやうに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...もうもう水垢離の信心はフイになった――お豊は気が抜けたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫がそれほど自分をごまかしていたのでないと考える拍子(ひょうし)に気が抜けたので...
夏目漱石 「明暗」
...「とろろこぶですつて‥‥」「はア‥‥」気が抜けたやうな返事をしたので...
林芙美子 「愛する人達」
...家はなにか気が抜けたように静かだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...躯(からだ)じゅうが空気が抜けたように力がない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...家はなにか気が抜けたように静かだった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...こんなに茫々として気が抜けたものになつてゐるのは...
原民喜 「鎮魂歌」
...こんなに茫々として気が抜けたものになっているのは...
原民喜 「鎮魂歌」
...ぼんやり気が抜けたようになっている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...気が抜けたように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...アラそれはお父ちゃまて云われないからね」「それゃそうかもしれない」「私はもううわばみ元気が抜けたから片づけはきらいになっちゃった」ウワバニンとかいう砒素の薬(それをうちはウワバミというのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何を言っているのだ? 私にどうしろと言っているのだ? ……(気が抜けたように空を見ている両眼から涙が流れる...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...ひょいと気が抜けたような...
蘭郁二郎 「鉄路」
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