...そこへ行くと女といふものは気が小さいものですから...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お鉄おばさんは気が小さいものだから...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...こう見えても気が小さいんですからね」「あんまり気が小さいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...人が失礼をした時に怒(おこ)るのを気が小さいと先方では名づけるそうだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あの子は気が小さいから...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...あれは少し気が小さいけん仕様がない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...気が小さいところは同じなんだが...
牧野信一 「毒気」
...気が小さい!いや...
牧野信一 「毒気」
...姉は気が小さいものですから...
山本周五郎 「風流太平記」
...僕は気が小さいんだからな...
横光利一 「旅愁」
...それは気が小さいことばだぞ...
吉川英治 「三国志」
...気が小さいのか、兇悪な乱波(らっぱ)となって民衆を惑わし、城下を攪乱(こうらん)し、火の海を魔みたいになって活躍することなど――どうも出来そうもない気がする...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちたちは気が小さい...
吉川英治 「新書太閤記」
...お気が小さい事よ」と...
吉川英治 「平の将門」
...気が小さいというか」「でも...
吉川英治 「平の将門」
...――見違えるばかりに窶(やつ)れた伜の姿を、あの藪牢(やぶろう)の中で見たとたんに、わしはいっぺんに、十年も年を老(と)った気がした」「その節、ご子息には、何と仰せられましたか」「伜も伜だ、逆上しておる、あいつは、幼少の時から、気が小さい、それに、柔順だ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...彼は、気が小さい、そして善人すぎるために、わしにそれを打ち明け得なんだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...幸福に行けよ! いいか」「は、はい……」「郁次郎は、気が小さい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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