...食べたいものが何もないときは、アイスクリームに気が向くことが多い...
...あれでも気が向くと...
芥川龍之介 「路上」
...気が向くと、年長(としかさ)なのを率(つ)れて、山狩、川狩...
石川啄木 「刑余の叔父」
...気が向くと、朝から晩まで論文の原稿を書く、それがうまく行かぬと不機嫌(ふきげん)になる...
犬養健 「愚かな父」
...私は気が向くといつもここへ足を向けていたが...
橘外男 「逗子物語」
...気が向くと徹夜で仕事して翌朝脹(は)れぼったい顔をして帰って来ることもあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この頃では気が向くと撫(な)でてやったり...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...気が向くと時には手軽な西洋料理を作るとか...
徳田秋声 「仮装人物」
...気が向くとたまには寄席(よせ)へも入ってみた...
徳田秋声 「仮装人物」
...井上さんは気が向くとよく饒舌るけれど...
豊島与志雄 「反抗」
...猫が生きて居る間は――猫が丈夫で居る間は――猫が気が向くときは――余も亦(また)筆を執(と)らねばらぬ...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...気が向くと水彩画を描いてきた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...気が向くと、底の平ったい靴をはいて、ひとりで気ままにあちらこちらとあるきまわるので、キャラコさんは武蔵野の岡や小径をよく知っている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...気が向くと茶を飲みに行くくらいのもの...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...気が向くと籠から飛び降りて...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...ルオーがもう手離した絵だのに時々気が向くと来ては...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...気が向くと弟子の帰りを待たしておいて悠々と墨を磨りながら一二枚宛書いて与えた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...所の猟師よりももっと詳しく知り尽していたという事で……気が向くと夜よなかでもサッサと支度して...
夢野久作 「復讐」
...常に坐っている彼の傍らにある麻箱は、そういう不具な体でも、いくらかの家計を助けるために、気が向くと、麻を紡(つむ)いでは、それへ溜めておく内職道具の一つであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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