...傍(はた)の人達の目にもそれと気がつくほどであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...気がつくと耳もとで物の啼く声が聞えていたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...と気がつくと同時に...
谷譲次 「踊る地平線」
...自分のいるのに気がつくとお互いに顔を見合わせたきりで...
寺田寅彦 「路傍の草」
...自分でも気がつく...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...いさえすればすぐ気がつくはずですから」お通の母親がそんな事を言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...胃袋がくちくなりはじめたなと気がつくと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...姉はそういう少女に気がつくと...
堀辰雄 「姨捨」
...さらにもう一つのことに気がつく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はなされたと気がつくと...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...以前の条件とはちがっていることに気がつくと...
柳田国男 「母の手毬歌」
...或る日、私が根戸川の中流で、棹を振りまわし気ちがいのように櫂を使いながら、青べかの頑強な自意識とたたかっていて、ふと気がつくと、蒸気河岸に大勢の人が集まって、こっちを指さしながら、げらげら笑っているのに気づいた...
山本周五郎 「青べか物語」
...気がつくと同時に...
山本周五郎 「花も刀も」
...そう気がつくと、わけもなく心がふさがれ、鬱陶しいような気分になった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...御下馬を」口取の右馬介にいわれて、気がつくと、身はいつか、喧々(けんけん)たる闘犬の声、見物人のどよめき、耳もと近い太鼓の音など――黄塵(こうじん)万丈の中に来ていた...
吉川英治 「私本太平記」
...相手のやつらも気がつくことはないのだ」矢(や)はぬいて自分の腰(こし)にはさみ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかし気がつくとすぐ椅子を立って私の方にやって来た...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...気がつくんだからね...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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