...自分でもそうと気がつくが...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...やっと相手の居場所に気がつくと...
芥川龍之介 「路上」
...四つの指輪の中に婚約の時取りかわした純金の指輪もまじっているのに気がつくと...
有島武郎 「或る女」
...僕がしくしくと泣いているのに気がつくと...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...気がつくとそれは「朝日」なので...
石川啄木 「病院の窓」
...源一はそれに気がつくと...
海野十三 「一坪館」
...そこまでは気がつくまい...
江戸川乱歩 「影男」
...ふと老女の鼻先にかかつてゐる眼鏡に気がつくと...
薄田泣菫 「茶話」
...まして他人は気がつく訳もありません...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...人はそれが一つの宿場にすぎなかったことに気がつく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうした自分自身に気がつくと...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...美くしいのは血の上を薄く蔽(おお)う皮の事であったと気がつく...
夏目漱石 「野分」
...「その時ひょっと気がつくとするぜ...
夏目漱石 「明暗」
...そうでないと気がつくと...
久生十蘭 「だいこん」
...現に変りつつあることにも気がつくのだ...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...ふとその夜の査問の内容に気がつくと...
横光利一 「旅愁」
...気がつくまいと内心得意でありましたところが...
吉川英治 「江戸三国志」
...(念仏宗というものは、こういうものか?)と、松虫のほうは、ちょっと、好奇に囚(とら)われて、初めのうちは、それを傍観者のように見ていたのであるが、気がつくと、自分のすぐ側にいる若い女房も、老婆も、また、町の男たちも、等しく、胸に掌(て)をあわせて、一念に称名(しょうみょう)しているので、自分だけが、この広い御堂のうちで、空虚を作っているように思われて、何だか、取り残されたような心地であった...
吉川英治 「親鸞」
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