...たちまち間違いに気がつくと...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...桶を地面から離しているのに気がつくであろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...不図気がつくと、世界滅尽の大活劇が一秒の後に迫つて来たかと見えた...
石川啄木 「雲は天才である」
...三ふと気がつくと...
田山録弥 「あさぢ沼」
...ごく卑俗な形のものは誰でも容易に気がつくことだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...「あれが蛇滝でございます」と言う声で気がつくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...気がつくと眼の前に三人のマダムが坐ってゐるのだった...
原民喜 「五月」
...)……ふと気がつくと...
原民喜 「火の唇」
...気がつくと、泥棒はとっくに捕えられて、巡査に、手錠をはめられていた...
火野葦平 「花と龍」
...そうしてその婦人がさっきからずっと跪(ひざま)ずき続けているらしいのに気がつくと...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「あれは明さんでしょう?」あの方はそれに気がつくと...
堀辰雄 「菜穂子」
...そして彼女が自分に向って何か笑いかけたそうにしているのに気がつくと...
堀辰雄 「菜穂子」
...気がつくと東の空が白んでおり...
山本周五郎 「橋の下」
...だがまだなにも気がつくわけはないさ...
山本周五郎 「陽気な客」
...気がつく者があれば...
吉川英治 「私本太平記」
...「ざまア見やがれ!がらの小(ちい)せえわりに、ぞんがいほねを折らせやがった」燕作は、すぐ竹童をひっかかえて、法師野(ほうしの)にいる呂宋兵衛(るそんべえ)のところへかけつけようとしたが、ふと気がつくと、いまの格闘(かくとう)で、さっき蛾次郎(がじろう)からせしめた小判(こばん)が、あたりに山吹(やまぶき)の落花(らっか)となっているので、「ほい、こいつをすてちゃあゆかれねえ」あっちの三枚、こっちの五枚、ザラザラひろいあつめていると、突(とつ)! どこからか風をきって飛んできた石礫(いしつぶて)が、コツンと、燕作(えんさく)の肩骨にはねかえった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...気がつくと、部下の兵は、自分の足をもち、頭をささえて、どんどん陣外へ向って駈けてゆくので、「どこへ連れてゆくかっ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――来た! と気がつくと女はすぐに目的をあきらめて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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