...田鍋課長は気がかりであった...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...糸子のことも気がかりであったけれど...
海野十三 「蠅男」
...何をねらっているのか気がかりだったからです...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...犬の音声だけが特に気がかりになるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...気がかりな宿題を...
夏目漱石 「明暗」
...あたしのいちばん気がかりなことでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もう永いあひだ気がかりになつてゐた或る用件について...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そんな遠い旅空にある父の事を思いやるだけでさえ気がかりでならないのに...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...何か私にも気がかりでない事もなかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...気がかりはわしの机の中……」「やりました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...この気がかりな女が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...気がかりでしたが...
三浦環 「お蝶夫人」
...どうもあなたが湯ざめしたような顔つきをしていらっしゃるようで気がかりだったけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...尼君が気がかりでならなかったらしい小女王はどうしているだろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気がかりにお思いになったはずの父宮の霊魂が導いて行ったことであろうと思ったのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院外の離れた家へ移すのは気がかりに思召され...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...けれど彼の気がかりは...
吉川英治 「三国志」
...気がかりにはなるが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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