...或程度の巧拙(かうせつ)などは余り気がかりになるものではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...「この絨氈の裏は何色だったかしら?」――そんなこともわたしには気がかりだった...
芥川龍之介 「夢」
...今日とって来た録音が気がかりで仕方がなかった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...気がかりな畑柳邸へと...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夫であるラゴーフのことが気がかりだった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...おなじ程度に気がかりだったのである...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...それからも彼女は常に気がかりな愛情に満ちてやって来たが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...漠然(ばくぜん)とした甘い眠ったい気がかりな響きだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...チラチラ気がかりなセリフがまじるから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...何か気がかりなように...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...何か気がかりで隠し事に迫られていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...人には言えぬことではあるが夫人のことが気がかりでならぬであろうしと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私といっしょにいる時と違った世間の態度を悲しく感じたりすることになってはという気がかりがあるために現状のままでいるだけなのですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気がかりでならぬような思いもいたされまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何やら気がかりになるのだつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...それが気がかりでございますが...
森鴎外 「山椒大夫」
...しかしお待たせしてある大覚ノ宮も気がかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...高時公の御安否すら気がかりだ...
吉川英治 「私本太平記」
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