...農本思想には治者が大御宝を、または民草を、大切にして皇化に浴せしめる、といふ気分が自づからにじみ出てゐる...
石川三四郎 「農本主義と土民思想」
...城(き)のうちをゆきめぐる民草(たみぐさ)のおやユバルいふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...二千の民草を足下に従え...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...何かわれわれ民草(たみくさ)にみことのりがくだるわけだな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ありとある民草をその後(あと)につき従えぬ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一億民草の康寧(こうねい)と...
蜷川新 「天皇」
...御代萬歳と聲も高く壽ぎ奉りし民草の誠の末も...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...ガンブリヌス(麦酒神)の恵みを受ける豊饒な国に九百三十万の民草を統治するバイエルン国王――十一世紀以来...
久生十蘭 「泡沫の記」
...五百万の民草を統治する一国の皇帝が...
久生十蘭 「魔都」
...とよろこんだ日本の民草は...
宮本百合子 「菊人形」
...――大和島根の民草の(ヨイショッ!)ここに男児と生れなば花の吹雪の下蔭に(ヨイショッ!)大君の為われ死なん――(その歌と踊りが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...――大和島根の民草の(ヨイショッ)ここに男児と生れなば花の吹雪の下蔭に(ヨイショッ)大君の為われ死なん――その歌と踊りが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...我民草の惨害を見て...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「大君は神にしませば民草のかかる嘆きも知ろしめすらし」と吟じた...
柳田国男 「故郷七十年」
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夢野久作 「髪切虫」
...沿道の民草のあいだを...
吉川英治 「私本太平記」
...君(きみ)は民草(たみくさ)の塗炭(とたん)にお心さえ休(やす)まったことがない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...記録もされぬ無名の民草の奉仕にいたっては...
吉川英治 「新書太閤記」
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