...毛頭考えていないわけじゃない...
...毛頭許さない!...
...そんなことが起こるはずが毛頭ない...
...彼女は毛頭理解できなかったようだ...
...毛頭忘れるな!...
...お心に掛けさせますには毛頭当りませぬ儀でございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...所謂大した代物]2.そんな積りは毛頭ございません...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...手に入れた犬を秘し隠しておく必要は毛頭もなかったとはいえ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いったい自分は法科などへはいってこんな俗吏になろうと云うような考えは毛頭なかった...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...僕としてはただ今あなたから有難い御指摘にあずかったような見下げた考えなんぞは毛頭ないばかりか...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...私は近時の或人のように理想は要(い)らないとか理想は役に立たないとか主張する考は毛頭ないのです...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...清も兄の尻にくっ付いて九州下(くんだ)りまで出掛ける気は毛頭なし...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...やはり大体のところが御存じのごとき俗物だからこんな窮屈な暮しをして回(かい)やその楽をあらためず賢なるかなと褒(ほ)められる権利は毛頭ないのだよ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...わが輩はそれがし何某(なにがし)なる個人を攻撃(こうげき)する考えは毛頭(もうとう)ない...
新渡戸稲造 「自警録」
...Kを手放す気は毛頭ないし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そんな娑婆(しゃば)ッけは毛頭(もうとう)ない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...古えを忍ぶの神威を感ずのという念毛頭起こらず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...親の見出してくれた配偶者と結婚して幸福な生活がいとなめないなどと思う心持は毛頭ないけれど...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...そういうものを指しているのでは毛頭ないのであります...
柳宗悦 「北支の民藝(放送講演)」
...自分では毛頭ソンナ気じゃないのに...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...そんな心は毛頭ない...
吉川英治 「私本太平記」
...苦痛らしい顔を、土気色に硬(こわ)ばらせて、『てまえに於ては、一体何の遺恨やら、毛頭、覚えのない儀でござった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あの人たちに毛頭疑うところはねえが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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