...毛頭考えていないわけじゃない...
...毛頭許さない!...
...そんなことが起こるはずが毛頭ない...
...彼女は毛頭理解できなかったようだ...
...毛頭忘れるな!...
...お心に掛けさせますには毛頭当りませぬ儀でございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...毛頭僕はそんな事を考えた事はない...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...手に入れた犬を秘し隠しておく必要は毛頭もなかったとはいえ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あなたを欺(あざむ)く気は毛頭(もうとう)ないのです...
夏目漱石 「行人」
...殺す積りは毛頭無かったと言うんだ」「拳銃(ピストル)は誰のだ」「若菜の持物だ...
野村胡堂 「音波の殺人」
...毛頭あるわけはない...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...「俺の手柄なんかにする氣は毛頭ねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後學のため見て置き度い」平次はこの大先輩(だいせんぱい)と手柄爭ひをする氣などは毛頭ありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを先生に告げる意志は毛頭なかったが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...留置場破りなどをする意志は毛頭持っていられなかったのだと見るべきであろう...
久生十蘭 「魔都」
...低い限度を自分の最大限として稼ぐ気は家のことその他毛頭ありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...谷山家を出る考えなんか毛頭(もうとう)ありませんでした...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...万物の霊長諸氏を侮辱する意味で云ったのでは毛頭ないが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人に分らない生涯を作つてやらうなんていふ意識は毛頭もないが...
吉川英治 「折々の記」
...ほかの家来が疑っているような事は毛頭考えてもいないふうだった...
吉川英治 「黒田如水」
...――故に、其方(そのほう)としては、兄弟子たりとも、毛頭、斟酌(しんしゃく)に及ばぬ...
吉川英治 「剣の四君子」
...後醍醐を憎みたてまつる気などは毛頭ないのである...
吉川英治 「私本太平記」
...――毛頭異存などはございません...
吉川英治 「新書太閤記」
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