...毛頭考えていないわけじゃない...
...毛頭許さない!...
...そんなことが起こるはずが毛頭ない...
...彼女は毛頭理解できなかったようだ...
...毛頭忘れるな!...
...私には彼女等にふざけてかかろうというような意志は毛頭無かったのであるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...短い白毛頭(しらがあたま)の...
海野十三 「一坪館」
...別段犬の眼自身が赤くなるという意味では毛頭もありません...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いったい自分は法科などへはいってこんな俗吏になろうと云うような考えは毛頭なかった...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...拙速主義の疑わしい知識に飛びついて朝夕心を騒がせ気をいら立てる必要は毛頭ないのである...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...それを隠し置きまするような覚えは毛頭(もうとう)ござりませぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一カ月でも宿料(しゅくりょう)を滞(とどこ)おらした事があるかい」主人は無論敬太郎の人格に対して失礼に当るような疑を毛頭抱(いだ)いていないつもりであるという事を繰り返して述べた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私は近時の或人のように理想は要(い)らないとか理想は役に立たないとか主張する考は毛頭ないのです...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...素姓の怪しい九郎助の娘などと嫁合(めあは)せる氣は毛頭無かつたことも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...Kを手放す気は毛頭ないし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それを先生に告げる意志は毛頭なかったが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...夏を惜んで切りに鳴き続けた――悪気なんて毛頭あつた筈はない...
牧野信一 「蝉」
...小門から出入する気などは毛頭起さず...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...そういうものを指しているのでは毛頭ないのであります...
柳宗悦 「北支の民藝(放送講演)」
...ほかの華族や富豪を訪問する時のような物々しい圧迫感を毛頭受けなかった処に感心して...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...毛頭怨まれる筋はないんだから呑気な商売だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...それを怠っているのでは毛頭ない...
吉川英治 「新書太閤記」
...不面目などという気は毛頭なかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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