...毛頭考えていないわけじゃない...
...毛頭許さない!...
...そんなことが起こるはずが毛頭ない...
...彼女は毛頭理解できなかったようだ...
...毛頭忘れるな!...
...毛頭(もうとう)ない...
芥川龍之介 「忠義」
...何事も隠そうなどという考えは毛頭なかったようであったが...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼は屍体に喰(く)い込んだ弾丸の入射角(にゅうしゃかく)を正確に測ろうなどとは毛頭(もうとう)考えたことがなかった...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...4.そんな心算は毛頭ござらぬ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼(かれ)の旅館(りよくわん)を訪(たづ)ねる氣(き)は毛頭(まうとう)なかつた...
夏目漱石 「門」
...正業に就いて長生きをしたというような事は毛頭ここへ書くつもりはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「俺の手柄なんかにする氣は毛頭ねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかし天下の大盗と言われたお狩場の四郎はこのまま老い朽ちる気は毛頭ない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やがては自分のものになる真弓――を斬る意志などは毛頭持って居なかったのです...
野村胡堂 「百唇の譜」
...それを先生に告げる意志は毛頭なかったが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...勉強する気などは毛頭ない...
久生十蘭 「湖畔」
...もっともどの事件も他殺の疑いなどは毛頭なくたんなる過失として扱われたのだから...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...初めから自分には毛頭なかつたのだといふ気がしました...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...毛頭(もうとう)その事実に偽(いつわ)りはない...
牧野富太郎 「植物知識」
...そこにのみ人間の真実があるとは毛頭思わなかったし...
山川方夫 「愛のごとく」
...もとより畏敬(いけい)する友を牛として売る気などは、毛頭もないが、折角の交友に、ふと、気まずいものを醸しただけでも、すくなからず後悔させられた...
吉川英治 「三国志」
...われから大坂表へ戦を仕掛けんなどという考えは毛頭(もうとう)ござらぬ」「ふーむ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな義理を立てるすじは毛頭いらん沙汰じゃ」といって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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