...そんな浅間(あさま)な感情などは毛筋ほども働いていません...
上村松園 「無表情の表情」
...毛筋ほどの隙間もなく空想していた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...もしこの男が毛筋ほどでも正直といふ事を知つてゐたら...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...毛筋ほどの手掛りさえ見出すことが出来なかった...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...ほんの毛筋ほどでも外へ踏み出そうものならすぐ途端に喧嘩の火の手が上るのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...毛筋ほどな細い管を通して...
夏目漱石 「虞美人草」
...なさけ用捨もなく毛筋ほどのおもねりもありません...
長谷川時雨 「鏡二題」
...毛筋ほどでも院のお耳にはいることがあったら申し訳がないと言っておいでになりましたのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良人が達者でいた頃のこの一家には毛筋ほどの不平も不満もなかった...
矢田津世子 「茶粥の記」
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