...かくせば比類なき好文字(かうもんじ)を得べし...
芥川龍之介 「骨董羹」
...芸術税というは世界に比類なき珍税として公衆の興味を湧かすに足りる...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...凶悪無残比類なき大悪党と云わねばならぬ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...比類なき巨大の響き湧き起り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その改革の猛勢はとどまらんと欲してとどまるを知らざるの一点に至りては千古の奇観ほとんどわが東洋の歴史に比類なきを見るなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...比類なき身の軽さを持っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...どちらも比類なき技術家ではあるが...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...札差は他に比類なき一家業を營むもの」と記されてあるが...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...周章比類なきものなり」と記している...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ますます比類なきものとした...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ゾロフの妻は比類なきとの噂でございますが」大公妃が認めて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...これは粗生生産物の交換価値の比類なき下落によって生じたものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かの比類なきロマンのうちに好んで描かれたのは...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...大切そうに彼女の手をとって「比類なき者!」とか「素晴らしい者」とか感歎詞を連発する...
宮本百合子 「「インガ」」
...落首の中に「比類なき名をば雲井に揚げおきつやごゑを掛けて追腹(おひばら)を切る」と云うのがあった...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...佐久間右衛門が比類なき働きをしたと...
吉川英治 「新書太閤記」
...著者が故人を語るに当たって示した比類なき友情の表現もまた同様に脱我の立場によって可能にせられている...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
...しかしその比類なき濃淡のこまやかさは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??