...芸術税というは世界に比類なき珍税として公衆の興味を湧かすに足りる...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...凶悪無残比類なき大悪党と云わねばならぬ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...朝鮮でも比類なき最上の滋味とするいわれになるほどと肯いた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...太子は比類なき聡明(そうめい)な知性を持たせられたと同時に極まりなき美の感性に富ませられ...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...その比類なき魅力は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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仁科芳雄 「日本再建と科學」
...建築家イクティノスとカリクラテスと彫刻家プイディアスの比類なき技術の三部合奏ともいうべきパルテノン...
野上豊一郎 「パルテノン」
...周章比類なきものなり」と記している...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...積怨(せきえん)の余情溢れて終(つい)に惨酷(ざんこく)比類なき仏国(ふっこく)革命の際の如く...
福田英子 「妾の半生涯」
...かつ悦んで比類なき道徳律を実践しなければならぬ2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これは粗生生産物の交換価値の比類なき下落によって生じたものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...大切そうに彼女の手をとって「比類なき者!」とか「素晴らしい者」とか感歎詞を連発する...
宮本百合子 「「インガ」」
...落首の中に「比類なき名をば雲井に揚げおきつやごゑを掛けて追腹(おひばら)を切る」と云うのがあった...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...太郎信勝は、よほど美しかったとみえ、武田一門の死を誌(しる)すに少しの同情もない「信長公記」の筆者すら、御年十六歳、さすが歴々の事なれば、容顔(かんばせ)麗(うる)はしく、肌(はだへ)は白雪(はくせつ)に似たり、潔(きよ)さ、余人に優れ、家の名を惜み、父の最期まで心に懸け、比類なきの働き、感ぜぬはなかりけりと、極力、そのきれいな死(し)に際(ぎわ)をほめ称(たた)えている...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の比類なき武勇...
吉川英治 「新書太閤記」
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H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...比類なき美しい古びかたが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかしその比類なき濃淡のこまやかさは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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