...かくせば比類なき好文字(かうもんじ)を得べし...
芥川龍之介 「骨董羹」
...芸術税というは世界に比類なき珍税として公衆の興味を湧かすに足りる...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...他に比類なき知力とを有する程度までに到着した次第であって...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...朝鮮でも比類なき最上の滋味とするいわれになるほどと肯いた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その比類なき魅力は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今年の元日は比類なき好天気のうちに送り迎えをすませて早寝をした...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...勿論(もちろん)先生の比類なき頭脳の力によるものであるが...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...他に比類なき一商業とは...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...周章比類なきものなり」と記している...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...)さて、この比類なき、栄ある帝国の現行法によれば、一旦戸籍簿に登録された農奴は、たとえこの世を去っても、次ぎの人口調査が行われるまでは矢張り生存者なみに取扱われるが、これは官庁に、無益なつまらない調査事項をあまり過大に負担せしめないためと、事務の煩雑を避けんがために他ならない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...積怨(せきえん)の余情溢れて終(つい)に惨酷(ざんこく)比類なき仏国(ふっこく)革命の際の如く...
福田英子 「妾の半生涯」
...実に彼れの『人口論』の第一版は社会思想史上において完全に比類なきほどの反響を惹き起した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これこそは真に日本のみが果し得た比類なき民画だからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...比類なき戦績をあげた...
吉川英治 「三国志」
...比類なき英君なりとあがめておる...
吉川英治 「私本太平記」
...太郎信勝は、よほど美しかったとみえ、武田一門の死を誌(しる)すに少しの同情もない「信長公記」の筆者すら、御年十六歳、さすが歴々の事なれば、容顔(かんばせ)麗(うる)はしく、肌(はだへ)は白雪(はくせつ)に似たり、潔(きよ)さ、余人に優れ、家の名を惜み、父の最期まで心に懸け、比類なきの働き、感ぜぬはなかりけりと、極力、そのきれいな死(し)に際(ぎわ)をほめ称(たた)えている...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉を支持する諸雄のいかに緊密にして勇武比類なきかをである...
吉川英治 「新書太閤記」
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H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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