...今此等の伝承を、互に比較するに、或は常世国と云い、或は蓬莱山と云い、或は亀化して女と為りしと云い、或は天女の釣られしを歌い或は海神の宮殿に二人居て、老もせず、死にも為ずと作り、更に他の一方には、浦島子の天に昇りしと記す...
高木敏雄 「比較神話学」
...ただ文楽のと比較すると...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...人間をとんぼに比較するのはあまりに無分別かもしれない...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...今日の支那が受けている圧力と比較するには足りないから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...年度別を比較することによって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...試みに今土佐(とさ)狩野円山(まるやま)等各派の制作と浮世絵とを比較するに...
永井荷風 「江戸芸術論」
...今それらの新劇と古き芝居とを比較するに...
永井荷風 「江戸芸術論」
...「はい、あの白山の山の南の谷のところに、わしらは一族と共に、六百年以来住んでおりますでな」「きまってますよ、平家の落人(おちうど)にきまってますよ、白川郷っていうんでしょう」「はい、その白川郷の……」「白川郷は、いいところですってね」「え、いいところにも、悪いところにも、先祖以来、わしどもは、その白川郷から足を踏み出したことがございませんから、比較するにも、比較すべきものを持ちませんでな」「自分が住んでいて、いいか、悪いか、わからないくらいのところが、本当にいいところなんでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...双方から来る心持だけを比較すると...
夏目漱石 「創作家の態度」
...両観念を比較するのに適していると考えられるような特定の状況を意味する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...さて之等に比較する時いかにこの歌が特殊面をもつた近代的のものであるかが分るであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その得失はその国の前代に比較するか...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...五箇年間の埋葬の平均をこの期間の終末の人口と比較すると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...氏と比較するのではないが...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...(c)相似た二つの立派な性質を比較する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この人をポンペイウスに比較することをあえてしたであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「……こんどの維新をよく建武中興に比較する者がある...
山本周五郎 「新潮記」
...種々なる貨物の価値を相互に比較することに従事している...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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