...自分は比べ物にならない程高い処にゐると感じたのである...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...ヨーロツパの北の端の大きな島にある湯の川とはまるで比べ物にならない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ほかのもんとは比べ物にならねえ...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...紙と木片(きぎれ)とで出来上つた家に住んでゐる日本人などと比べ物にはならないといふので...
薄田泣菫 「茶話」
...武器としての女の口は薪などと比べ物にはならない...
薄田泣菫 「茶話」
...自分の持合せなどとは迚(とて)も比べ物になりさうもない...
薄田泣菫 「茶話」
...欧陽詢と好(い)い比べ物である...
薄田泣菫 「茶話」
...「勉強せよ」2・12(夕)逓信省内で比べ物にされてゐた下村宏氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...况(ま)して人間などとは比べ物にならない...
薄田泣菫 「茶話」
...今迄の松葉屋の八疊などとは比べ物にならなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...そいでも綿貫とは比べ物にならんほど精神的な気持ありましたよって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...五年前見ていた時分とはまるで比べ物にならぬくらい美しい女になっているのに私は驚いたのであった...
近松秋江 「霜凍る宵」
...此お婆さんとは比べ物にならぬ程頭の粗雜な私は一室一室をざつと見て次の室に行かうとすると呼びとめられて『ミセス・ドイ貴方は此室中でどの繪が一番好きか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...品位からいうと大阪の旅館とはてんで比べ物にならなかった...
夏目漱石 「行人」
...清と山嵐とはもとより比べ物にならないが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...杉山先生とは比べ物にならないさ...
南部修太郎 「猫又先生」
...それがもう比べ物のないくらい猛烈で...
山本周五郎 「思い違い物語」
...とても比べ物のないほど可愛う思われます...
与謝野晶子 「産屋物語」
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