...しかしながら貞徳(ていとく)以来其人々の風体ありて...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...その暗いページの中にたまたま明るいところがあってそこに山崎宗鑑(やまざきそうかん)とか荒木田守武(あらきだもりたけ)とか松永貞徳(まつながていとく)とか...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...宗鑑の死後しばらくして松永貞徳の名前がまた明るく暗黒のページの中に見出(みいだ)されます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...貞徳の多くの有名な弟子はことごとく暗黒裡に放置しておきましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...貞徳時代よりももっと突き進んで俗世間の人事を材料にしているということ...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...柱に対してかんなを連想してくるところなどは貞徳時代の遺風をみますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...宗鑑、守武、貞徳、宗因等の人々は、優にやさしい和歌、連歌から別に一派の俳諧を分岐せしめるためには俗語を使用し、俗情を直叙して洒落滑稽を主としなければならなかったのでありますが、芭蕉はさらにそれを再転して、その滑稽、俳諧の奥に潜んでいる人生の寂し味に手をつけたのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...芭蕉も貞徳(ていとく)の涎(よだれ)をなむるにあきたらず一度はこの林に分け入ってこのなぞの正体を捜して歩いた...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...生白庵行風(せいはくあんゆきかぜ)が『古今夷曲集(ここんいきょくしゅう)』を見れば宗鑑(そうかん)貞徳(ていとく)ら古俳人として名ありしものの狂歌を載せて作例となせるもの多し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...植通が弟子の松永貞徳に語った言葉が伝えられている...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...或る日貞徳が公を訪れた時...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...これは貞徳が已に京にいた位であるし...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...貞徳の俳諧は寛永年間に起れり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...花といへば必ずこれを雲に喩(たと)へ、雪と言へば必ずこれを綿に喩ふる連歌派、貞徳派よりは、たしかに一歩だけ深く文学に入りたり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...貞徳起りし後凡三十年にして談林起る...
正岡子規 「古池の句の弁」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...その師貞徳(ていとく)の句にも見え近くは『仮名字例』(延宝四年印本)に「おいかけ...
南方熊楠 「十二支考」
...貞徳(ていとく)の門流は京都を本山とし...
柳田国男 「木綿以前の事」
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