...層雲峡の絶景に比すべくもあらず...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...今は昔に比すれば学校も殖え...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...蜂道等に比すればはるかに低い程度に位するものと言わねばならぬ...
丘浅次郎 「人道の正体」
...彼らが処世上に及ぼした影響の大なるに比すれば...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...支点が縦線上の重心より下にある物体の均衡に比すべきもので...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
... 100その烈々の剛勇を彼と比すべき者あらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...以て好んで獨斷專行の餘地を減ぜむとするに比すれば...
原勝郎 「貢院の春」
...兩宗の一に歸依するに非ざれば身を處すること能はざるが如き者に比すれば...
福沢諭吉 「帝室論」
...圓好の開化な味に比すべくもないが...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...景樹の歌がひどく玉石混淆(ぎょくせきこんこう)であるところは俳人でいうと蓼太(りょうた)に比するが適当と被思(おもわれ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...併し夏に比すると頭脳にしまりがあって精神がさわやかな時が多いので夏程に煩悶しないようになった...
正岡子規 「死後」
...古池の句は足引(あしびき)の山鳥の尾のという歌の簡単なるに比すべくもあらざれど...
正岡子規 「俳人蕪村」
...古池の句は足引(あしびき)の山鳥の尾のといふ歌の簡単なるに比すべくもあらざれど...
正岡子規 「俳人蕪村」
...されど蕪村を以て清初の誰に比すべきかと問はば...
正岡子規 「人々に答ふ」
...従って実際は彼らの習慣の永久的変化に比すれば彼らにとり価値の劣るものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...実物の単なる類似から漫然とその説を立てたものに比するときは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...三語の掾(じょう)にも比すべき短答...
南方熊楠 「十二支考」
...この少女が良驥(りょうき)を以て自ら比するのは...
森鴎外 「魚玄機」
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