...以てかの無学なる植木屋の老爺に比すべからず...
石川啄木 「閑天地」
...古代聖楽を奏するにも比すべく...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...兼好が人に代って鹽谷(えんや)の妻に送るの文(ふみ)に比するも...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...彼(か)のバルカン地方の伝説『吸血鬼』にも比すべき...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...かれは近松に比すれば非常に野暮である...
田山録弥 「西鶴小論」
...天明蕪村(ぶそん)の時代に一度は燃え上がった余燼(よじん)も到底元禄(げんろく)の光炎に比すべくはなかった...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...近頃出来の頭の小さい軽薄な地蔵に比すれば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...朋友に非ずしてむしろ兄弟の情を以て相接したるに比す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...或は侯を以て英國の名相ロペルトピールに比するものあり或は侯の内閣開放は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊藤侯は自己の伎倆を信ずるの政治家なるを以て閣下に比すれば屬僚を有すること少なきのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊藤侯は閣下に比すれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊藤侯は自己の伎倆を信ずるの政治家なるを以て閣下に比すれば属僚を有すること少なきのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これを当世の文士売名を以って此れ事となし或は芝居連中見物の世話人となり或は晩餐会茶話会の幹事となりて往復葉書に名を出す事を喜ぶものに比すれば天地雲泥の相違あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...開戦当初の東条首相にも比すべきものであった...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...所で英吉利の彼の島を露西亞や亞米利加の領分に比すれば如何にも小さくて何だか風が惡いと云ふところからして...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...實に本邦薩州大河(平)を除くの外他に比すべき地なし...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...いろいろの点で対比するに興味がある...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...日本にはそれに比すべき何者もない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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