...今犇々と胸にこたへる死の恐怖に比すれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...充足せられた最後の各満足の強度の比すなわち稀少性の比が...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...旅行者の実際の行動を指導する旅行案内書ともなることに比することが出来るであらう...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...彼の生涯を以て松陰に比す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伊藤公爵を以て彼れに比すれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此等の篇が現存の毛公鼎や其他の金文に比すれば文從字順で讀み易い傾のあるのは即ちそれが爲めであると思ふ...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...直接に自然の内奥を窺うような今までの研究の興味には比すべくもなかった...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...現代の文学者をもって探偵に比するのははなはだ失礼でありますが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...公判廷で何の遠慮もなく――その時の検事の論告の言葉を藉(か)れば厚顔無恥比するにものなき態度を以て――斯様な事実を述べ立てたのですから...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...蕪木に比すれば私の狹い自由もまだ大きな範圍で...
平出修 「計畫」
...かの諸葛孔明の「出師表(すいしのひょう)」に比するのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...国際法の領土に比すべきものは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...定家を狩野派の畫師に比すれば探幽と善く相似たるかと存候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...定家を狩野(かのう)派の画師に比すれば探幽(たんゆう)と善く相(あい)似たるかと存候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...従って実際は彼らの習慣の永久的変化に比すれば彼らにとり価値の劣るものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...実物の単なる類似から漫然とその説を立てたものに比するときは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...このような文化生活を翹望(ぎょうぼう)することは空中の楼閣にも比すべき幻想として一笑に附せられるでしょう...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...これをギリシア盛時の叙情詩に比するも決して遜色(そんしょく)はあるまいと思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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