...毒悪と憎怨とに制限されているのではないかと...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...体内の病毒悪血を忽ちに排出してしまうのだ...
豊島与志雄 「幻覚記」
...毒悪(どくあく)な病と苦戦するあの女の心はどのくらい心細いだろう...
夏目漱石 「行人」
...毒悪なのはよくないと思って一幕物にしておいた」「なるほど」「まず道具立てから話すが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こんな、しつこい、毒悪な、ねちねちした、執念深(しゅうねんぶか)い奴は大嫌だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あの毒悪な根性(こんじょう)は全く常識をはずれている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...淫虐の強烈毒悪なる混合酒に酔わされて...
夢野久作 「暗黒公使」
...床には毒悪な花模様を織り出した支那産の絨毯が一面に敷き詰めてあるし...
夢野久作 「暗黒公使」
...骨に喰い入る劣敗感なぞ……そんな毒悪な昂奮に鬱血硬化させられ続けている吾々の精神の循環系統の或る一個所を...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...その女達特有の毒悪な安香水は千束町香水と呼ばれた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...毒悪(がいどく)を極めた……ナニ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...毒悪不倫劇の中心的な主役を引受けて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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