...草の葉に染められた毒々しい血の色を見たのだ...
梅崎春生 「桜島」
...毒々しいことばがきいたのか...
海野十三 「爆薬の花籠」
...毒々しい生人形の塗料を光らせて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...毒々しい勝利の囁(ささや)きが...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...その毒々しい赤い色がわるくかれ等の眼を刺戟した...
田山録弥 「浴室」
...毒々しい声が「なぜ通過させないのだ」「どうして通過させないのだ」と云ふやうに思はれる...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...聴いていられないような毒々しい辞(ことば)を浴せられた...
徳田秋声 「あらくれ」
...つまりその毒々しい欲望がおさえきれなくなったからこそ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...毒々しい軽侮の眼付で私を見ていた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...毒々しい敵意の壁にぶっつかったのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴(やつ)で埋(うずま)っている...
夏目漱石 「草枕」
...丁度こんな毒々しい考に気が欝込(めいりこん)だ或宵のことであつた...
平出修 「夜烏」
...毒々しい執念(しふねん)さや...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...これは毒々しい上にあまりうがっていない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...もう毒々しい赤い火になって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...……坊やじゃない?」背の低い毒々しい唇が声をかけた...
山川方夫 「その一年」
...男娼喧嘩すべて毒々しい悪の花ばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...毒々しいことばづかい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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