...が、髪の根に蠢(うごめ)いてゐるのは、小さな虱と思ひの外、毒々しい、銅色(あかがねいろ)の、大きな百足(むかで)ばかりであつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...上部にはズラッと毒々しい絵看板が並び...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...何とも云えない毒々しい...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...フランス流の毒々しい侮蔑を浴びせたが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...毒々しいラティン語の奔流を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...手紙につぐ手紙をもってして毒々しい警告と辛辣な中傷を注ぎ込んだ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...(毒々しい笑い)この僕が気ちがいで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...単に体裁の上からでも毒々しい広告欄をのけてしまったら今の新聞はもう少し気持ちのいいものになりはしないだろうか...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...容赦のない毒々しい嘲笑でわたしを迎えた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...毒々しい憎悪は金輪際ありませんでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その花のまた何という毒々しい色...
中里介山 「大菩薩峠」
...時としては侵略的にさへなりかねない程(〔ほど〕)毒々しいものである...
夏目漱石 「点頭録」
...大概毒々しいほどに唇を染めてゐる...
南部修太郎 「阿片の味」
...まっ黒い油煙をあげる毒々しいほどの赤い焔(ほのお)が...
本庄陸男 「石狩川」
...(二人は毒々しい程の眼付で睨み合ふ...
三好十郎 「妻恋行」
...春はまた金や紫や緑の様々の毒々しい色をした劇しい臭気を発する毛蟲いも蟲の奇怪な形が俺の食慾を絶えまなく満たしたのである...
村山槐多 「悪魔の舌」
...毒々しいものに満足して...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...毒々しいことばづかい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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