...毒々しい焼けるやうな味がその特徴なのです...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...毒々しい口調で、きめつけるように言った...
梅崎春生 「桜島」
...草の葉に染められた毒々しい血の色を見たのだ...
梅崎春生 「桜島」
...この毒々しい赤い三角形が刻み込まれたことを信ぜずには居られませんでした...
海野十三 「三角形の恐怖」
...それもあの毒々しい押絵の画面が中心になって...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...暗い血のような毒々しい深紅色の海と化して来た...
大阪圭吉 「死の快走船」
...毒々しいラティン語の奔流を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...口からは毒々しい語(ことば)がしきりに放たれ...
徳田秋声 「黴」
...毒々しい感情がわたしの心を捉えつくしていたのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「お茶でも飲みたまえ!」とわたしは毒々しい調子でいった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...念佛でも稱(とな)へろ」逆落しに毒々しい聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...例の毒々しいカフエーで...
牧野信一 「老猾抄」
...毒々しい恋慕の情を抱いているのがまだしもな気がした...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほとんど齒をむき出さんばかりの毒々しい言葉でもつて論爭している二人の青年...
三好十郎 「肌の匂い」
...一疋(ぴき)の仄白(ほのじろ)い毒々しい夜の蛾が...
室生犀星 「蛾」
...毒々しい口ぶりで嘲笑(ちょうしょう)した...
山本周五郎 「花も刀も」
...白木の墓標の横腹へかけていろんな毒々しい...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...毒々しい捨て言葉を投げて行った...
吉川英治 「剣難女難」
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