...絶えず曳網から雄大な景色――水ぎわから頂上まで欝蒼たる樹木に被われた高い丘にかこまれた長い入江...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...富士山の雄大な姿もくっきりと見えている...
江戸川乱歩 「影男」
...復古という意味は頗(すこぶ)る雄大なる意味を持っているのである...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...」こういう浄土教の雄大な幻想が...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...最も異色ある雄大な思想家であるライプニツは...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...どことなく雄大な感じを起こした...
夏目漱石 「三四郎」
...音楽(おんがく)がこれほど雄大な形式を持ったことはかつてなく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...なか/\に雄大な姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...実に私が人に秘れてもくろんでゐる規模雄大なローマンスの筆を執るには世にも適当な仕事部屋であると...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...雄大な立場から考えられなければならないであろうと思います...
宮本百合子 「新しい躾」
...雄大な真夏のスロープの彼方に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(c)ハンニバルやアフリカに対する雄大な企てで頭を一杯にしながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真鍮(しんちゅう)製の燭台(しょくだい)だとか仏飯器(ぶっぱんき)などには雄大な感じさえするものを見かけます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...男の雄大な体躯を見るのが...
吉川英治 「醤油仏」
...この時以来戯曲的構成を持った雄大な仏教経典を作り始めた...
和辻哲郎 「孔子」
...力強い雄大な肢体である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そこに何らか雄大な結晶物が生まれないではいないだろう...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
...バイロンは「シーヨンの囚人」に七人の雄大なる兄弟を画いた...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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