...池は毎夕とどろくわけではなく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...毎朝毎夕挨拶を交して...
太宰治 「誰も知らぬ」
...もう夕飯のしたくにかからなければならないのですが、毎夕かならず二、三本のおかんをあける習慣になっている左近将監の、酒のさかなでも用意しておかない日には、たださえ癇癖のつよい将監から、どんなおしかりをうけぬともかぎりません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...」彼は黙って懐からその晩の「毎夕」を一枚取り出して彼の前に拡げた...
豊島与志雄 「微笑」
...私達はまた「毎夕」を拡げてみた...
豊島与志雄 「微笑」
...唖子湖山子の周旋にて毎夕新聞社に入りしといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...湖山人毎夕新聞社を去りたる由...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...去年十二月の初め『毎夕新聞』にその名を晒(さら)された連中の一人である...
永井荷風 「ひかげの花」
...清澄に來りてより毎夕必ず細く長く耳にしみて鳴く聲あり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...ドイツの行動が毎朝毎夕新聞を賑はした...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...それを毎夕新聞が安部の名と並べて書きたてたので...
久生十蘭 「予言」
...夕べは十分おきに到着する電車でも毎夕必ず同じ電車で帰り...
牧野信一 「貧しき日録」
...彼がそこにいた毎夕...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...毎朝、毎夕、あの恐しい省線にワーッと押しこまれ、ワーッと押し出されて、お勤めに通う若い女性たちは、昔の躾を守っていたら、電車一つにものれません...
宮本百合子 「新しい躾」
...(自注、此園、露国帝政時代、彼国将軍寳爾和徳所築、当時将校貴女、毎夕競集、開音楽舞踏会於園中、今無復当年盛観也)哈爾賓客中、呈古澤幸吉先生先生白髪未云還...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...あの地方の“木挽(こびき)ぶし”といふ民謠がおもしろくて、毎夕、仕事がすむと、土地のおばあさんを呼んで、物ずきに、木挽ぶしを習つてゐたのだつた...
吉川英治 「折々の記」
...そして毎夕、食膳のときには、給仕に侍(はべ)る女房衆のあきれ顔を振向いて、「――夜食は、あとに致す...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて「東京毎夕新聞」の学芸部に入ったのが三十歳頃でしたが...
吉川英治 「親鸞の水脈」
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