...毎夕の対酌に河村君は予に語った...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...毎夕それは朝まで一層すみやかに冷やされつつあるのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もう夕飯のしたくにかからなければならないのですが、毎夕かならず二、三本のおかんをあける習慣になっている左近将監の、酒のさかなでも用意しておかない日には、たださえ癇癖のつよい将監から、どんなおしかりをうけぬともかぎりません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...まだまだ恐ろしいいろいろの怪物を毎朝毎夕製造しては都大路から津々浦々に横行させているのである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...従って、最悪の場合にも、私は附添婦に顧み、或は強要して、毎夕、一リットルばかりの酒か、それと相当量のアルコール分を注入してもらえばよい...
外村繁 「落日の光景」
...唖子湖山子の周旋にて毎夕新聞社に入りしといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...帰途毎夕新聞社に唖子を訪ひ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...僕の記憶する所では、新聞紙には、二六、国民、毎夕、中央、東京日日の諸紙毒筆を振うこと最甚しく、雑誌にはササメキと呼ぶもの、及び文芸春秋と称するもの抔(など)があった...
永井荷風 「申訳」
...ドイツの行動が毎朝毎夕新聞を賑はした...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...毎夕の名流の夕のトップを切る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕べは十分おきに到着する電車でも毎夕必ず同じ電車で帰り...
牧野信一 「貧しき日録」
...毎朝毎夕同じ時刻に同じとこで逢ふところから考へると...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...毎朝、毎夕、あの恐しい省線にワーッと押しこまれ、ワーッと押し出されて、お勤めに通う若い女性たちは、昔の躾を守っていたら、電車一つにものれません...
宮本百合子 「新しい躾」
...御紀行毎夕読候而御同行仕候様に奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「御紀行毎夕読候而御同行仕候様に奉存候」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...やがて東京毎夕に勤めるやうになつた頃...
吉川英治 「折々の記」
...そして毎夕、食膳のときには、給仕に侍(はべ)る女房衆のあきれ顔を振向いて、「――夜食は、あとに致す...
吉川英治 「新書太閤記」
...大正十二年(1923) 三十一歳処女作「親鸞」毎夕出版部にて単行本となる...
吉川英治 「年譜」
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