...茶の家と母家との間には石の径があり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...往還に向って構えられた大きな母家……槻や欅や...
犬田卯 「荒蕪地」
...母家(おもや)の庭の隅つこへ移し植ゑられた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...しかも母家が平家で離家の方が二階であつたことだ...
高田保 「貸家を探す話」
...母家の若夫婦は味噌を搗くのにいそがしい...
種田山頭火 「行乞記」
...当時母家(おもや)の縁先から崖に沿うて庭の上を左手へ歩むと...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...あの女だけは母家へ足踏(あしぶ)みもさせないのですよ」八五郎はさう囁やくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母家から三四間離れた新建の二階家で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母家から誰か來てくれさうなものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母家に火の移らないやうにするのが精一杯です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母家の二階の屋根に近く」「矢張り殺しですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母家の裏口から出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父母家庭の教育次第なりというも可なり...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...酒倉から母家へつゞく灌木の繁みを縫つて...
牧野信一 「酒盗人」
...母家と池を隔てゝ築山の木陰にある古い西洋館の一室を与へられた...
牧野信一 「女優」
...そこに籠つてさへ居れば母家への訪問者に姿を見られる気遣ひもなく...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...ある家になると庫(くら)はもとより長屋門、母家(おもや)、納屋(なや)、物置等一切をこの石屋根で葺いたのがあって見て堂々たる姿である...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...母家全焼と同時にあわれ不朽の名作も世に出でずして焼失の憂き目...
山本笑月 「明治世相百話」
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