...お姉ちゃんには、お母ちゃんと、そいからお父ちゃんもいるのッて尋(たず)ねたらネ……」「うん」「お父ちゃんも、お母ちゃんも居る筈なんだけれどネ、アメリカの飛行機が爆弾を落として、お家を焼いちゃったもんだからネ、どこへ行っちゃったか、判らないのッて云ってたよ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...お父ちゃんとお母ちゃんが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...一つには妙に蒸し暑い、降るのでも晴れるのでもない入梅前の天候が鬱陶(うっとう)しく、それでなくても体の持って行き場のないような、いやな陽気がつづくせいでもあるらしかったが、二三日風呂に這入(はい)らないので、汗臭くなった寝間着を着換えて、蒸しタオルにアルコールを滴(た)らしたのを持って来させて、お春に背中をこすらせていると、そこへ悦子が上って来て、「お母ちゃん、その床の間に活(い)けてあるのん、何の花やのん」と云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦子が子供に似合わず寝つきが悪く、寝入る前に二三十分興奮しておしゃべりをする癖があることは前に書いたが、女中達だとこの二三十分間の相手が勤まらず、いつも悦子より先に眠ってしまうのが、彼女を苛立(いらだ)たせる原因であるらしく、苛立てば苛立つほど尚(なお)寝られなくなって、夜中に荒々しく廊下を駈(か)けて来て、両親の寝室の襖(ふすま)をばたッと開けて、「お母ちゃん、悦子ちょっとも寝られへんねん」と、怒鳴り込みながら泣き出したり、「お春(はあ)どん癪(しゃく)やわ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「お母ちゃん」と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二階には八畳に三畳の次の間と、廊下を隔てて四畳半とがあって、その四畳半に輝雄と哲雄が寝ていたが、起きて来て八畳の間を覗(のぞ)きながら、叔母ちゃん、下へ行きませんか、と、輝雄が誘った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「母ちゃん――...
徳田秋声 「爛」
...あれが以前のように、戸外で遊んでいるところや、こちらへやって来て、あの可愛らしい声で、『母ちゃん、どこにいるの?』って呼ぶのを、どこかの隅に隠れておって、ほんのちらりとでも、見たり聞いたりしとうございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...すぐに母ちゃんやお嬢さんたちが口を出しますので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「お母ちゃん、お母ちゃん!」とくり返した...
豊島与志雄 「子を奪う」
...「母ちゃん、夜、新しい下駄おろすと、狐につかれる?」お母さんは、文六ちゃんが何をいい出したかと思って、しばらく、あっけにとられて文六ちゃんの顔を見ていましたが、今晩、文六ちゃんの身の上に、おおよそどんなことが起ったか、けんとうがつきました...
新美南吉 「狐」
...母ちゃん大丈夫って涙ぐむんでございますよ」と云っているのを聞いた...
宮本百合子 「一太と母」
...叮嚀(ていねい)に襷(たすき)をとって半白の頭を下げる祖母ちゃんに向い...
「小祝の一家」
...今や祖父ちゃん祖母ちゃんには故郷というものがなかった...
「小祝の一家」
...下の部屋に小ちゃい叔母ちゃんとねんねで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それ(仏壇の前へ行き、沢山立っている位牌の中を捜して一つを前に取出す)それ、これが咲ちゃの母ちゃんだ、お寺様にお頼みもしなかったので戒名も付いていない、母ちゃんよ、ようく拝むのよ咲ちゃ、私は一人ボッチでここにいます、ハシカが悪い、食べるものもない、嬢さんのお乳は出ない、母ちゃんが死んでも私のことをどこかで見ておいでならば、早くキイキイを治して下さるように嬢様のお乳からオッパイを出して、そして、私に飲まして下さるように……(自分も位牌を拝む)さあ母ちゃんに頼んだから……(と再び乳房を吸わせるが出ないものは出ないので、再びお咲が火の付いたように泣き出す)出ない……どうしようねえ、咲ちゃ……...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
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- プロレスラーの安田忠夫さん: 大相撲、プロレス、総合格闘技で活躍し「借金王」の愛称で親しまれた。 😢
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