...「殿方はどちらへお行きですか?」...
...「ご近所の方々、殿方は今すぐにでも集合してください」...
...「最近、殿方からのお手紙が届かなくて心配しています」...
...「殿方にはいつもお世話になっております」...
...「村の殿方たちが祭りの準備に勤しんでいます」...
...にせて殿方(とのがた)のてのやうに書(か)いてはありますけれど...
泉鏡太郎 「艶書」
...「そんなに仰有るけど、宮川さんは殿方、私は女なんですもの、一様には往(ゆ)きませんわ...
薄田泣菫 「茶話」
...兎角此の殿方のお失策(しくじり)は酒と女でげして...
谷崎潤一郎 「幇間」
...「貴殿方は幾千里を越えておいでになつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...殿方はほんとに罪だわねえ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ああして殿方が女気なしの旅をしておいでなさるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...殿方とのお噂などは?」「とんでもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殿方(とのがた)にはわかりやしません」お組はさり氣なく言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「見せたくないと言ふのか」「いえ、若い女の病間、むさ苦しいところを、殿方には」「ウ、フ、殿方と來たか、心配するな、こちとらは、そんな事に驚きはしない」「ではどうぞ」「御免よ」一と思ひに障子を開けると、プンと藥の籠(こも)つた臭ひ、中に寢て居るのは、十八九の若い娘ですが、姉に助けられて起直ると、それでも床の上に坐(すわ)つてお行儀よくお辭儀(じぎ)をするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなた方殿方(とのがた)といふものは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...でも殿方(とのがた)にはたゞ力と勇武だけをお備(そな)へになれば結構ですわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...町の殿方たちは、今でも相変らず煙に巻かれていらっしゃいますがね、見ていてごらん遊ばせ、もう三四週間もすれば、みなさんすっかりいやになって、あんなかたなんぞ相手になさらなくなりますから……」「でも、」とフリイデマン嬢はいった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...少しは外(ほか)の殿方の機嫌も取ってくだされや...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...殿方すらも何彼(なにか)とお噂(うわさ)なされはじめました...
室生犀星 「花桐」
...殿方の方はそうでないこと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殿方が女を招くということはありません」庫田夫人はこう云って笑った...
山本周五郎 「いさましい話」
...「殿方のご存じないことでございます...
山本周五郎 「めおと蝶」
...殿方じゃござんせぬか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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