...悪戯(いたずら)好きの若殿原から...
芥川龍之介 「邪宗門」
...どれも之も及第しさうもない若殿原だ...
内田魯庵 「犬物語」
...斯様(こん)な若殿原に茶にされて堪(たま)るもんかい...
内田魯庵 「犬物語」
...布衣(ほい)に立烏帽子せる若殿原(わかとのばら)は...
高山樗牛 「瀧口入道」
...昔知らぬ若殿原に行末短き榮耀(ええう)の夢を貪らせんとて其の膏血はよも濺(そゝ)がじ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...夢かと驚きし平家の殿原(とのばら)こそ不覺(ふかく)なれ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...御前におりました若殿原(わかとのばら)が早速引き立てゝ参りました...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...小殿原(ことのばら)を盛合わせた土器(かわらけ)の皿をつけるという旧い習慣を近年まで守って来た...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...小殿原が正月の食卓の上に現われなくなった...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...この品位ある若殿原(わかとのばら)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...今このしおらしい美男の若殿原に向って...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手がギリシャの若殿原(わかとのばら)ほどの弁論家でなかったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞けや殿原、これの命(いのち)は、棄てぬ命ぞ、彈丸(たま)を潛りて...
夏目漱石 「從軍行」
...小殿原(ごまめ)を熬(い)って...
夏目漱石 「門」
...小殿原(ごまめ)を熬(い)つて...
夏目漱石 「門」
...元気な若殿原はまずもって承知できないであろう...
柳田國男 「地名の研究」
...若殿原(わかとのばら)に先(せん)をかけられまいという心遣いや金づかいに糸目を附けず...
夢野久作 「名娼満月」
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