...殺気立った彼の心の中(うち)には...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...」太郎は、それを耳にもかけないように、殺気立った声で、いらだたしく繰り返した...
芥川龍之介 「偸盗」
...殺気立った眉をひそめて...
芥川龍之介 「路上」
...純次は低能者に特有な殺気立った眼を母の額の辺に向けて...
有島武郎 「星座」
...殺気立った眼つきで私をにらみ...
太宰治 「おさん」
...旱魃の秋にはどんな殺気立った掛合が...
戸田豊子 「歩む」
...殺気立った富山七之助の袂(たもと)を控えて文句をつける気力もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...木で鼻を括(くく)るような扱いを受けた殺気立った中に...
原民喜 「壊滅の序曲」
...殺気立った世の波は彼の家に襲って来た...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...殺気立った気狂いじみた男のことだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大変に殺気立ったものだった...
山本周五郎 「青べか日記」
...殺気立った足取で跟(つ)いて来る...
夢野久作 「オンチ」
...殺気立ったり疲れたりした旅客の心理状態を和(やわ)らげる上からいっても...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...「……何者ッ……」「邪魔しおるかッ」「名を名宣(なの)れッ」という殺気立った言葉が...
夢野久作 「斬られたさに」
...殺気立ったその全身が...
吉川英治 「江戸三国志」
...なにか殺気立ったあらしの先駆に似たものが...
吉川英治 「私本太平記」
...前夜の北岸は五月闇(さつきやみ)のうちに殺気立った...
吉川英治 「私本太平記」
...殺気立ったのも無理ではないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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