...彼女の目には殺気が漲っていた...
...彼の欠点は仕事に対する殺気が足りないことだ...
...彼女が言いたいことは殺気たっぷりに伝わってきた...
...殺気のあるライオンに出くわしたら、絶対に逃げて...
...目の前に現れた彼女に、彼は満面の殺気を浮かべていた...
...少し殺気だったその場の様子にすぐ気がついたらしく...
有島武郎 「星座」
...帰るとすぐ殺気立った調子で呼びつけられたのが厭でならなかった...
徳田秋声 「黴」
...微かな殺気が立って来たが...
直木三十五 「南国太平記」
...殺気を包むに充分の景情があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさしく殺気が迸(ほとばし)っているのを感得した弁信の恐怖を...
中里介山 「大菩薩峠」
...殺気などというものは微塵(みじん)もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...長押(なげし)から墜落した額が殺気を帯びて小床を塞(ふさ)いでいる...
原民喜 「夏の花」
...眼を閉じる前にはなかったすさまじい殺気が...
火野葦平 「花と龍」
...「何でえ!」と相手が殺気立つて拳固を突き出したから私も...
牧野信一 「歌へる日まで」
...病人のやうに殺気だつてゐた...
牧野信一 「昔の歌留多」
......
槇村浩 「英雄ナポレオン」
...だが、それだけ、殺気が充実して、すべての面上、必殺の凄味(すごみ)があふれる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なおもいいつのろうとして口調も態度も殺気立っている...
三好十郎 「斬られの仙太」
...よく殺気立ったみたいにやったもんだ」「小林」と荻村が低くいった...
山川方夫 「その一年」
...ここに一時の殺気を解いて別れました...
吉川英治 「江戸三国志」
...野陣(やじん)の殺気(さっき)である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...戦時の殺気を思わせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰のゆるしを受けてこの門内へ、踏み込もうと召されるか』『ただ今、この内へ、傷負の浪人が逃げ込んだ筈――討たでは措かれぬ憎ッくい曲者(しれもの)、お渡しください』頬に古い大傷のある男が喚くと、それに続いて、他の侍たちも、『年来尾(つ)け狙っていたところ、漸く、時節が参って、この中津の御城下へ立ち入ったことを知り、唯今、笠懸(かさか)け松の辻で見つけ、一太刀浴びせて、取り逃がした者でござる』『どうか、その曲者を、突き出していただきたい』『吾々の手に、お渡しください』『それがお手数とあれば、われわれが勝手に引っ捕えます故、暫時(ざんじ)、お住居の中を捜(さが)す事、御用捨にあずかりたい』と、口々に云う声も、殺気立っていた...
吉川英治 「夕顔の門」
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