...今でもまだごく殺伐な人間であるかも知れない...
大杉栄 「続獄中記」
...馬の目を抜く殺伐なけしきは見当らず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...さまざまの殺伐なるさまを述べようと思っていたのだが...
太宰治 「もの思う葦」
...心理的にも気象的にも殺伐な潮どきを見計らって...
谷譲次 「踊る地平線」
...戦争にちなんだこの殺伐な地名は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...子路の奏(かな)でる音が依然(いぜん)として殺伐な北声に満ちていることを...
中島敦 「弟子」
...殺伐な面も大いにあるが...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...なにか殺伐な事件がなかでおこりつつあるに相違ないと直感したのだ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...而も十分に殺伐な映画を見たことが明かになった...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...殺伐な男のことだから...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...この連中の度外れに殺伐なわけもこれでわかったが...
久生十蘭 「新西遊記」
...殺伐な時節がやつて来た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...顧みて日本の有様を見れば、ルーザひとたび世に出でてローマの旧教に敵対したりといえども、ローマの宗徒容易にこれに服するにあらず、旧教は虎のごとく新教は狼のごとく、虎狼相闘い食肉流血、ルーザの死後、宗教のために日本の人民を殺し日本の国財を費やし、師(いくさ)を起こし国を滅ぼしたるその禍は、筆もって記すべからず、口もって語るべからず、殺伐なるかな、野蛮の日本人は、衆生済度の教えをもって生霊を塗炭に陥(おとしい)れ、敵を愛するの宗旨によりて無辜(むこ)の同類を屠(ほふ)り、今日に至りてその成跡如何(いかん)を問えば、ルーザの新教はいまだ日本人民の半ばを化すること能わずと言えり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...そんな馬鹿な殺伐な事をする奴があるものか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...残忍殺伐な行為に対して悲しみいきどおっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一夜に殺伐な辻と変ってしまう...
吉川英治 「私本太平記」
...殺伐な裏には優雅に渇(かわ)いている...
吉川英治 「新書太閤記」
...殺伐な光景でもある...
吉川英治 「平の将門」
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