...殷々(いんいん)と頭上に轟き渡って...
芥川龍之介 「妖婆」
...火光を反射せる殷紅(あんこう)なる雲の一群(ひとむら)はその木の巓(いたゞき)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...殷々(いんいん)たる砲撃を開始した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...六千八百メートル!殷々(いんいん)たる砲声は耳を劈(つんざ)いて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それによって殷代文化というものを臆測しようとするような性急なことさえも考えられている...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...それによってすぐに殷代のものであることが帰結せられるかどうかは疑わしいし...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...彼は殷賑のキリケス族の都なる城門高きテーベーを 415荒らしつくして我の父*エーイチオ,ンを亡しぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其の篇首の殷齊中也といふ一句は...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...即ち殷墟以上の古蹟が發見されたならば...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...殷々たる反響を測るがごときカットを...
中井正一 「美学入門」
...郁芳皇嘉殷富達智の四門には...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...一時はあれほど殷賑をきはめた夜の逃亡も...
原民喜 「壊滅の序曲」
...私は「殷」と「段」との読みちがへであらうと察知してゐたら...
正岡容 「東京万花鏡」
...それと同時に英国では鳥類保護の声殷(さか)んに...
南方熊楠 「十二支考」
...殷(いん)の太甲(たいこう)無道(むどう)でありしため...
吉川英治 「三国志」
...けれど首府の殷賑(いんしん)がそのまま朝廷の盛大をあらわすものとはいえなかった...
吉川英治 「三国志」
...昼ながら堺の殷賑(いんしん)もまるで墓場のようにさびれているのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...目も綾(あや)に織られるばかりな大名府の殷賑(いんしん)な繁華街が果てなく展(ひら)かれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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