...そしてこれ以上警官の手傳ひが出來ないのが殘念だなどゝ附け加へた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...殘つてゐた味は除き去られ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...諸將は共に殘れかし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無理も無いが殘念である...
土井晩翠 「野口英世博士の生家を訪ひて」
...掌故は面白くなくても正確なものを殘さうとするのである...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...恐らくその視線は誰の眼にも陰慘な殘酷な...
南部修太郎 「疑惑」
...橋の上に殘つた奴が下手人に間違ひあるまいと思ふ」「へエ?」「向島の土手で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼠に引き殘された...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたくしの心に忘れないものとして殘つてゐる...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...もと藩王の住居であつた邸宅の部分が殘つて居り...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...わづかに齒(は)が殘(のこ)つてゐるくらゐであります...
濱田青陵 「博物館」
...長い戰爭の苦しかつた殘酷な思ひ出に...
林芙美子 「なぐさめ」
...鎌倉の始に既に殆ど撤廢されて尚ほ少しく殘つて居つた日本と奧州との障壁も...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...螢籠の中には草の葉だけが殘ツてゐて...
三島霜川 「水郷」
...其後他は盡く歿し、二人のみ殘り、老人は政府より給助され、銀行に預金して暮し、甥は可なり奇麗なる古着商を營み居れりと...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...竝に殘缺佚亡せる篇あれども...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...東北でいふカヌカ又はカッカと共に古語の殘りと解せられる...
柳田國男 「食料名彙」
...遠い世界の向う側で殘されたのだと思ふと...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??