...我慢が出來るものだけを殘すことにするにしても...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...「殘念だ、ねえ、もう、これツ切りかと思ふと――」「お氣の毒でした、わ、ね...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いなとよ、名だゝる勝地、闇の中に見て過ぎむは、殘り多し...
大町桂月 「常磐の山水」
...土地に殘つてゐる文章などから探しだした貴重なものだつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...支那には一つも殘つて居らぬ...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...取殘された人達と猶も路傍(みちばた)に立つて居たが...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...今殘されている土地は...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...お皆の裡(うち)に潜む恐しい殘酷性が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窓にはまだ殘る夕映...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の竹齋こと瀧三郎の無殘な姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見るも無殘でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは混亂が殘るばかりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丁寧な挨拶だけを殘して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すべて殘る隈なく...
萩原朔太郎 「宿命」
...契(ちぎ)りし詞(ことば)はあとの湊(みなと)に殘(のこ)して...
一葉女史 「ゆく雲」
...それにも拘らず「玄鶴山房」を讀んだときの胸の痛みの方が私にはずつと長く殘りました...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...皆(みん)なが殘(のこ)らず各々(おの/\)一時(いちじ)に話(はな)すので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...わざと捻り殘したその光が...
水野仙子 「女」
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