...それだけ葬儀社の収入は殖える...
梅崎春生 「狂い凧」
...人口が殖える一方資源が少くなって...
海野十三 「火星探険」
...速力が殖えるなんて...
海野十三 「戦時旅行鞄」
...年々花柳病患者の殖えることも...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...都会入りをするものがだんだん殖えるので...
薄田泣菫 「茶話」
...いよいよ財産は殖えるばかりで...
太宰治 「新釈諸国噺」
...リヽーのために出銭(でせん)が殖えると云ふことは...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...苦労は殖えるばかりだし...
徳田秋声 「足迹」
...明日から頭数が一人殖えるんだ...
徳田秋声 「新世帯」
...本人の借金が殖(ふ)えれば殖えるだけ...
徳田秋声 「縮図」
...当局が気にしている「高等遊民」の数ばかりが殖えることは必然だが...
戸坂潤 「社会時評」
...次第に殖える...
豊島与志雄 「田園の幻」
...人間の殖える勢いはすばらしいものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...したがって金が殖えるばかりちゅう旨(うま)い話だ(一八四四年版『ベンガル亜細亜協会雑誌』十三巻六二八頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...段々球根も殖えることだろう...
森鴎外 「サフラン」
...進藤も石が一つ殖える度毎(ごと)に嬉しそうに眼を細くしてニコニコして見せるので...
夢野久作 「近世快人伝」
...将来の日本には独身の男女が嘸(さぞ)かし殖えることであろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...その慚愧(ざんき)をなぜ有為な身に、すぐれた腕に、鞭(むち)とせぬか」「立ち直って、身を固めたいと念じながら、持ったが病(やまい)、自暴(やけ)から自暴へ、持ちくずした身の傷は、癒(なお)るどころか、殖えるばかりで、今後のことも今となって、その冷(ひや)っこい川風の中で考えてみると……」「それや、無理もない...
吉川英治 「無宿人国記」
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