...「そりゃ人手が殖えることは難有(ありがた)いにも違いないがね...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...歯車は数の殖えるのにつれ...
芥川竜之介 「歯車」
...厄介な存在がまた一人殖える――いまやそれが確定的だったのだ...
犬田卯 「米」
...仲間が殖(ふ)えれば殖えるほど本当の人間に依って滅亡されてしまう...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...門をくぐる患者も殖えることであろうと思われた...
海野十三 「雷」
...明日から若干数が殖えることになっています...
海野十三 「空中漂流一週間」
...いたずらに複雑と面倒臭さとが殖えるばかりじゃありませんか...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...一日々々と客が殖えるばかりなのである...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...さきざき収入が殖える当ても少いことだし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人間の殖える勢いはすばらしいものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...殖えるままに殖やし...
中里介山 「大菩薩峠」
...こいつが殖えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...凝結核はとたんに二万個程度に殖える...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...段々球根も殖えることだろう...
森鴎外 「サフラン」
...レコードの数が殖えるのといっしょに...
山本周五郎 「青べか物語」
...殖えるにしたがって城中のそこかしこに植え移してあった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...将来の日本には独身の男女が嘸(さぞ)かし殖えることであろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...陸上の人数はますます殖える...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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