...煮物に残った残物を捨てる...
...食器に残った残物を洗い流す...
...飲み会の残物を持ち帰る...
...食後に残った残物を犬に与える...
...種子は油をしぼり取った残物であるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...獅子の獲物の残物に...
高木敏雄 「比較神話学」
...昨夜の残物(むろん酒もある)を平げる...
種田山頭火 「行乞記」
...昨夜の宴会の残物だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...その残物を頂戴する...
種田山頭火 「其中日記」
...民衆の記憶はそれらの過去の残物の上に漂っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さういふ残物(のこりもの)と冷(つめ)たく成(な)つた豆腐汁(とうふじる)とをつゝいても麥(むぎ)の交(まじ)らぬ飯(めし)が其(そ)の口(くち)には此(こ)の上(うへ)もない滋味(じみ)なので...
長塚節 「土」
...二三日(にち)の間(あひだ)は片口(かたくち)や摺鉢(すりばち)に入(い)れた葬式(さうしき)の時(とき)の残物(ざんぶつ)を喰(た)べて一家(か)は只(たゞ)ばんやりとして暮(くら)した...
長塚節 「土」
...叔母が下女を呼んで残物(ざんぶつ)を勝手へ運ばした...
夏目漱石 「明暗」
...江戸時代の残物で...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...私という人間は、また、そうした祖母の教訓をうけながら、利にうとく、空手でものごとをはじめる、赤ン坊のような勇気? 時折自ら苦笑する、『女人芸術』にしてからが、この祖母の諭(いまし)めを服用していたならば、秋風寒しなんて、しなびはしないであろうに――祖母は十九で自己を建設のために遠く出て来た人、私は時代の激しい潮流に押流された江戸人の、残物の、アブクのようなものをうけて生れて来て、文学をよく知らずに、文学でお金をもらうことを覚えた不覚者、そこの相違である...
長谷川時雨 「西川小りん」
...マア云(い)わば魚の残物(ひけもの)のようなもので直(ね)が安い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...また魚の腐った残物や子供の糞便を決して掃除しない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わたしなんぞはあの残物(のこりもの)でも貰うことにします...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...はたまた中代以前に外国から模倣したものの珍しい残物であるかは...
柳田國男 「地名の研究」
...丁度彼等四五十人を養うだけの残物が年中ある訳で...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...食べあました残物かも知れません...
吉川英治 「江戸三国志」
...迷歯類や槽歯類の遺残物...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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