...食事の残滓を飲み込むと危険です...
...この料理は残滓がないように作る必要があります...
...山火事の後には、残滓が香ばしい匂いを出すことがあります...
...最近、ストレスが原因で、頭痛と残滓感が続いています...
......
今村恒夫 「鋼鉄」
...老境――悪夢の残滓...
種田山頭火 「一草庵日記」
...世間に或る力をもっていて研究者みずからにおいてもその思想を幾らか曇らせていた固陋な考えかたの残滓(ざんし)がなおどこかにこびりついているために...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...いずれの先駆者にも除き尽すことの出来ない古い物の残滓(ざんし)である...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...だが今日では封建的残滓は資本主義の敵ではなくて却って末期的資本主義の最後の武器となる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...身を以てかかる中間的残滓の清算に当ろうと決心しているわけになるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...併し資本主義の開花に際してどのような封建的な残滓があろうとも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...現象学的残滓をすっかりとりのけて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...しかし紙の焼けた残滓は始末の悪いものである...
外村繁 「澪標」
...一抹の残滓をも残さざらんことが望まれるばかりである...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...ヒロイズムの残滓か...
豊島与志雄 「失われた半身」
...残滓(かす)のように...
直木三十五 「南国太平記」
...潜在意識のあのファショ教育の残滓の奥の方から...
中井正一 「地方の青年についての報告」
...言うに言われぬ甘美な哀愁の残滓を反芻していたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...タオルの端と洗面器の中に葉巻の微小片と食物の残滓が残っていました...
久生十蘭 「魔都」
...そういう過去の残滓との闘いの面にも払われなければならないものである...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...何か捨て切れない過去の残滓が遺っているのではないだろうか...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...要するにそんなような種々雑多な印象や記憶の断片や残滓(ざんさい)が...
夢野久作 「木魂」
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