...これを遂げることが出来ずに死ぬのは実に残念だ...
李光洙 「愛か」
...残念だが引きかえそう」と...
海野十三 「怪塔王」
...これが砲撃や爆撃や雷撃でもって攻めて来られるのでありましたら、わが艦隊においてこっぴどく反撃する自信があるのですが、世界にめずらしい磁力砲などをもって来られたのでは、鋼鉄でできているわが軍艦は、まるで弾丸の前のボール紙の軍艦とかわることがありません」「ううむ、残念だが、これは困ったことになった」さすがに武勇にひいでた士官達も、怪塔ロケットの持つ磁力砲の威力のことを考えると、たいへんにおもしろくなくなりました...
海野十三 「怪塔王」
...あの痛快な計画から手をひくのはいかにも残念だった...
高見順 「いやな感じ」
...せつかくあれだけの大船を造り上げたのにこのまま中止とは残念だ...
太宰治 「右大臣実朝」
...それがひどく残念だったらしい...
太宰治 「黄村先生言行録」
...残念だね...
太宰治 「新ハムレット」
...中途で挫折(ざせつ)してしまってさぞ残念だろうと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...下関で地橙孫君に逢へなかつたのは残念だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...「残念だ、ランス――それでは警察で昇進できない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...一生果てるのも残念だが...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...彼女に今それを見せられないのが残念だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「残念だな!」と私は...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...広海屋を殺(や)れなかったのは、残念だが、これは、いいものが手にはいったわい――と、思って、盗んで来たが、死なせてしまっては仕方がない――」と、独り言――ここまでは大分正気らしかったが、やがて、また、異常な笑いを笑って、「ヒ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ! これ赤児! きさまは、やっぱり、あの後妻の、間男の子でもなかったな――似ているぞ、広海屋に――あの与平の奴に――おや、何だって、友だちでも、仲間でも、商いの道は別だって――商人(あきんど)は、商いの道で戦うのだって? 長崎屋、つぶれて消えろ――だって? よくもいったな! が、まあ見ろ、おぬしの家も店も、そうら、あの通りの大火事だ! ヒ、ヒ、ヒ、あれをよく見ながら、畜生! おのれ、冥途(めいど)へゆけ!」気を失っている赤んぼの、咽喉を絞めかける三郎兵衛――雪之丞は、思わず、それへ飛び出して、長崎屋の腕の中から、あわれな、肉のかたまりを引ッたくった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それが当時の私には何より残念だった...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...学識その他の設備のないことを残念だとおもったのであるが...
山之口貘 「詩とはなにか」
...「残念だ……残念だ...
吉川英治 「剣難女難」
...ここにも残念だ、無念だ、という声がしきりにある...
吉川英治 「三国志」
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