...いったいどうしたことだろう?」誰も扉をひらきに来ないと...
海野十三 「千年後の世界」
...誰も責任を問われずに済んでしまった...
大坪砂男 「浴槽」
...その話を聞いているものは、誰も彼も、妙な顔をしている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...誰も、訪ねては来ないという事がわかったのでスミスといささか面喰らったアンガスとは狼火(のろし)のように昇降機(エレベータ)へ飛乗って最上層へ到着した...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...「あれから誰も来ない?」お増は家中を見廻りながら...
徳田秋声 「爛」
...誰も彼女を追い出そうとはしないばかりか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...四阿には誰もいなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...何か太閤常勝軍の標幟となつた千生り瓢箪のモツトーがほしいものだと誰も考へる...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...誰もいよいよ異議のないところでありましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...「誰も現場へは入れなかつたことだらうな」「一人も足踏させません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心経を習ひ損ねし箒川夜のかしましき枕上かな心経は般若心経で門前の小僧誰も知つてゐる短いお経である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そして誰もかもが...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...そうなされば誰もそこまであなたの平穏な生活のお邪魔に参るものはございますまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰もの役に仕えないようなものを作ることに工藝の目的があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...ひとつ念のためにもうひと繩からめあげるか」それには誰も答えなかったが...
山本周五郎 「風流太平記」
...平家の誰も思わなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...二折ふし誰も見ているものがないからいいようなものの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこで、聡明であろうと、誰も心がけるが、たまたま、その聡明を欠いている又八などが、敢(あえ)なくも大蔵の巧言にのせられて、金のために、おそろしい冒険へみずから向って行ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??