...食事はみんな客の残り物を食わされた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...東京の到る処に昔の江戸の残り物があった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...民衆は紳士閥芸術の残り物を集めるよりも...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...その封筒は帝国時代の残り物で...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...台所を漁(あさ)つて残り物を捜すけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...残り物によろこびあり!午前中は図書館で...
種田山頭火 「其中日記」
...朝食の残り物が、髪の留め針や裂けたきたない楽譜の紙とともに、蓋(ふた)を開いたピアノの上にのっていた、傍(かたわ)らの室ではオフェリアが、ただ騒ぐのが面白さに、子供のように声を張り上げて歌っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...獰猛(どうもう)な遺伝の残り物として是認できる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「国王祝名祭の残り物」たる灯明皿(とうみょうざら)のはいった一つの籠...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...残り物であろうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...崇拝畏敬の念を迷信の残り物のごとく取り扱う国柄(くにがら)においては...
夏目漱石 「創作家の態度」
...町内の残り物を貰って暮している男でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゆうべは厄(やく)明けで店中へ酒が出る騒ぎでしたよ」「その酒宴の残り物くらいにはありつけるだろう」「ヘエ」何に驚いたのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...残り物は、猫にやっても、よごれた茶碗、皿、鍋、釜、箸などを洗うことは、つまらなくて、大儀千万であった...
火野葦平 「花と龍」
...そしてごったく屋……酌婦のいる小料理店……の裏口を廻り歩いて残り物をもらい...
山本周五郎 「お繁」
...子供のため他のソース鍋に残り物をとっておくのだが...
山本周五郎 「季節のない街」
...残り物があればそれも出した...
山本周五郎 「季節のない街」
...「残り物があるから取りに来い...
山本周五郎 「橋の下」
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