...残り物を当てがうのに忙(いそが)しかった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...食事はみんな客の残り物を食わされた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...民衆は紳士閥芸術の残り物を集めるよりも...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...その封筒は帝国時代の残り物で...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...台所を漁(あさ)って残り物を捜すけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...台所を漁(あさ)つて残り物を捜すけれども...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...残り物によろこびあり!午前中は図書館で...
種田山頭火 「其中日記」
...獰猛(どうもう)な遺伝の残り物として是認できる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「国王祝名祭の残り物」たる灯明皿(とうみょうざら)のはいった一つの籠...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...崇拝畏敬の念を迷信の残り物のごとく取り扱う国柄(くにがら)においては...
夏目漱石 「創作家の態度」
...残り物は、猫にやっても、よごれた茶碗、皿、鍋、釜、箸などを洗うことは、つまらなくて、大儀千万であった...
火野葦平 「花と龍」
...「食事が終るとテーブルの上の残り物を給仕した人々に下げるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「四丁目」または蒸気河岸の「根戸川亭」という洋食店の裏口をまわって残り物を貰い...
山本周五郎 「青べか物語」
...そしてごったく屋……酌婦のいる小料理店……の裏口を廻り歩いて残り物をもらい...
山本周五郎 「お繁」
...残り物があればそれも出した...
山本周五郎 「季節のない街」
...やがて雷横の前へ盆が廻ってくると白玉喬は、いちだん愛想よく腰をかがめ、残り物には福、お大尽(だいじん)様は総括(そうくく)り、ヘイ一つお弾(はず)みをとうながした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「残り物で失礼だが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...残り物と云えば出口の鋪石(しきいし)の上に賊どもが取り落して破したものらしいこんな象牙の破片が落ちていました...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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