...パブのすべての廃棄物や悪くなったビール―――大樽の沈殿物―――壺の残りもの―――ビールを取り出す機械のしずく―――醸造所にある鉛のパイプに残ったもの...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...他人(ひと)の残りものを食べて露命をつなぎ...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...残りものに福があるって言うじゃない」とお梅がいった...
犬田卯 「錦紗」
...姉と二人で帆走(セイリング)した時の残りものです...
大阪圭吉 「死の快走船」
...迎酒として昨夜の残りものを飲む...
種田山頭火 「其中日記」
...すべて前の世紀の残りものであったのが...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...それは昨夜の酒の肴の残りものではあるが...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...封建主義の残りものだ...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...残りものだけれどお母さんにと...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...この虫ばんだ軸とお仏壇のうへのまつ黒な大黒様の像とは伯母さんのとこの財産のたつた二つの残りものであつた...
中勘助 「銀の匙」
...きょうも残りものとおかずの小言ばかりを書いていた女中もあったと...
羽仁もと子 「女中訓」
...そうしてその残りものというのは...
羽仁もと子 「女中訓」
...残りものの上をこしてよごれた食器をはこんだり...
羽仁もと子 「女中訓」
...残りもの醤油つぎなど戸棚に入れ...
羽仁もと子 「女中訓」
...それはどう見ても食事の残りものにすぎなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...何も気づいていない妹は箒(ほうき)で残りものを掃き集めるばかりでなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...日本の田舎(いなか)でも朝飯は昨日(きのう)の残りもの...
柳田国男 「母の手毬歌」
...太市は客の残りものを食べた中毒で...
山本周五郎 「初蕾」
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