...彼女は殊勝顔で賞賛された...
...彼の殊勝顔に感心した...
...彼の父親は殊勝顔で仕事をしていた...
...決してがさつな態度を取らず、殊勝顔を保った...
...彼女の殊勝顔に親しみを感じた...
...――フランシス上人の後へついて、殊勝らしく、そこいらを見物して歩きながら、悪魔は、私(ひそか)にこんな事を考へて、独り会心の微笑をもらしてゐた...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...次にどうかしてそんな恐ろしいはめから倉地を救い出さなければならないという殊勝な心にもなった...
有島武郎 「或る女」
...その志の殊勝なのに...
泉鏡花 「婦系図」
...参詣人が来ると殊勝な顔をしてムニャムニャムニャと出放題なお経を誦(ず)しつつお蝋(ろう)を上げ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...もと淺間御社の境内なりしが、原鐵運送店の主人買收して公開せるなりとは、殊勝なる事也...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...六時間を真剣に働く殊勝なものもありますが彼らは過労の結果...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そして午後には出かけていって前もって思案をめぐらした殊勝さでクリスチャンの柔和と慈善とをおこなう! 人間のシナ的高慢と停滞した自己満足とを思ってみよ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...『扨も殊勝の事を見るものよ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そこな下郎は殊勝であるぞ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...」こう云う殊勝な文句もあれば...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...いつもおとなしい睡そうな殊勝顔の従僕アレクセイが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...第一心がけの殊勝なるを...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一度(いちど)商売したものは辛抱の置き処が違ふ故当人いかほど殊勝の覚悟ありても素人(しろうと)のやうには行(ゆ)かぬなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...どんな殊勝げな顔をして...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...其許も近頃は殊勝なる心がけとなりたるものかと指折り数へて待ち居り候ものの...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...陽炎となるやへり行く古柱圓覺寺は木立晝暗うして登りては又登る山の上谷の陰草屋藁屋の趣も尊げなるに坐禪觀法に心を澄ます若人こそ殊勝なれ...
正岡子規 「鎌倉一見の記」
...何喰はぬ面もちにて殊勝気に礼拝し終り...
夢野久作 「白くれない」
...殊勝な読書子であるとか...
吉川英治 「新書太閤記」
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