...彼女は殊勝顔で賞賛された...
...彼の殊勝顔に感心した...
...彼の父親は殊勝顔で仕事をしていた...
...決してがさつな態度を取らず、殊勝顔を保った...
...彼女の殊勝顔に親しみを感じた...
...その志の殊勝なのに...
泉鏡花 「婦系図」
...喃々(なんなん)私語して歩いているところを見ては殊勝であることを...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...しかも大いに殊勝とでも思ったんだろう...
大杉栄 「続獄中記」
...そして午後には出かけていって前もって思案をめぐらした殊勝さでクリスチャンの柔和と慈善とをおこなう! 人間のシナ的高慢と停滞した自己満足とを思ってみよ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...殊勝げに瞑目(めいもく)して南無観世音大菩薩(なむかんぜおんだいぼさつ)と称(とな)えれば...
太宰治 「新釈諸国噺」
...こうした殊勝な心がけは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「ついに泣かぬ弁慶も一期(いちご)の涙ぞ殊勝(しゅしょう)なる」から「判官(ほうがん)御手(おんて)を取り給い」の順序になるべきはずのところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...我を忘るる殊勝な色が面(おもて)にただよいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊勝のことのようであるが...
中里介山 「法然行伝」
...看護婦が又殊勝(しゆしよう)な女で小さい聲で一度か二度呼ばれると快よい優しい「はい」と云ふ受け答へをして...
夏目漱石 「變な音」
...夕げ終りての宵々家を出ては御寺參り殊勝に...
樋口一葉 「ゆく雲」
...南無頓生菩提」殊勝らしく念仏なんか唱えているところへやって来たのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...殊勝な女主人(かみさん)のやうに物をとり片づけたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...勿論坊さんの身分として殺生戒を保つて居るのは誠に殊勝(しゅしょう)なことでそれはさもあるべき事と思ふけれど...
正岡子規 「病牀六尺」
...わたしの演説(えんぜつ)の初(はじ)めの部分だけはかれも殊勝(しゅしょう)らしくたいへん興味(きょうみ)を持って傾聴(けいちょう)していたが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...殊勝げに言って見て...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どうぞ私の殊勝な志をめでて詩集についての物語も折々おかき下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正虎は「實に殊勝な心得と存ずる...
森鴎外 「栗山大膳」
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