...彼女は殊勝顔で賞賛された...
...彼の殊勝顔に感心した...
...彼の父親は殊勝顔で仕事をしていた...
...決してがさつな態度を取らず、殊勝顔を保った...
...彼女の殊勝顔に親しみを感じた...
...「れぷろぼす」が殊勝な志をことの外悦(よろこ)んで...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...殊勝にも「ろおれんぞ」は...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...婦(おんな)たちが真先に梟の鳴声に恐れた殊勝さだったから...
泉鏡花 「遺稿」
...見(み)かけは弁慶(べんけい)とも言(い)ふべき人柄(ひとがら)なれども心(こゝろ)だての殊勝(しゆしよう)さは...
泉鏡太郎 「怪力」
...六時間を真剣に働く殊勝なものもありますが彼らは過労の結果...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...うかれ出でけるこそ殊勝(しゆしよう)なれ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...殊勝(しゅしょう)な事を言いやがる...
太宰治 「グッド・バイ」
...其の行為を殊勝がったが...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...先日来とかく安易になつた気持を払拭しようといふ殊勝な心がけからである...
種田山頭火 「行乞記」
...二人は、殊勝な面をして、飯綱権現に祈祷を凝らしておいて、神前に備えた安綱の名刀を、まず七兵衛が取り上げておしいただいてから、「どうだい、こんな名刀を甚内様に持たしたら、ずいぶん人を斬るだろうなあ」と言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...如何(いか)にも女(をんな)の子(こ)の所作(しよさ)らしく殊勝(しゆしよう)に思(おも)はれた...
夏目漱石 「門」
...浄海 長年いささか目に懸けてやったことを己が心に込めたる志は殊勝なこと...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...急に殊勝な心持になつてどれかに泣きついてしまふので...
北條民雄 「続癩院記録」
...殊勝に兄を介護してきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...彼等は果して如何にも殊勝に坐つて少しも動かず物も食はない...
松本文三郎 「印度の聖人」
...幕内からのうわさ――殊勝なことに存じますで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...後に四國四十六所順禮同行何人と書いたる此殊勝なる中に...
三田村鳶魚 「女順禮」
...猶亜米利加の山に栖(す)める妻の許(もと)へふみおくりしなどいと殊勝(しゅしょう)に見ゆる節(ふし)もありしが...
森鴎外 「みちの記」
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