...彼女は殊勝顔で賞賛された...
...彼の殊勝顔に感心した...
...彼の父親は殊勝顔で仕事をしていた...
...決してがさつな態度を取らず、殊勝顔を保った...
...彼女の殊勝顔に親しみを感じた...
...而して三十分程の読経の間も殊勝げに後ろに坐つて聴いて居た...
有島武郎 「お末の死」
...『扨も殊勝の事を見るものよ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...などと殊勝げに首肯(うなず)き...
太宰治 「鬱屈禍」
...それは申し上げませんと殊勝な事を言っているようにも聞えますが...
太宰治 「風の便り」
...各国の殊勝な人々の希願と努力とに...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...「まてよ! まてよ!」彼はその最初の殊勝な考えをおさえつけ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかにも殊勝らしく...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...一度(いちど)商売したものは辛抱の置き処が違ふ故当人いかほど殊勝の覚悟ありても素人(しろうと)のやうには行(ゆ)かぬなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...許させ給え」と殊勝な御辞退ぶりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...法文をうつす殊勝な心よりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...御粗末ながら棺箱の中へ納めて置くというところに幾分の殊勝さがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...買った当人の心意気は殊勝でないとは言わない...
中里介山 「大菩薩峠」
...看護婦がまた殊勝(しゅしょう)な女で小さい声で一度か二度呼ばれると快よい優(やさ)しい「はい」と云う受け答えをして...
夏目漱石 「変な音」
...我が身を差し出した志の殊勝なことに免じ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...正虎は「實に殊勝な心得と存ずる...
森鴎外 「栗山大膳」
...弘法大師や慈覚大師の御後姿とも思われる殊勝な善知識が...
柳田国男 「雪国の春」
...何喰はぬ面もちにて殊勝気に礼拝し終り...
夢野久作 「白くれない」
...何で極道(ごくどう)野郎にそんな殊勝な料簡(りょうけん)が」「まあ兄さん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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