...彼女は殊勝顔で賞賛された...
...彼の殊勝顔に感心した...
...彼の父親は殊勝顔で仕事をしていた...
...決してがさつな態度を取らず、殊勝顔を保った...
...彼女の殊勝顔に親しみを感じた...
...近頃殊勝千万ぢやによつて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...いかにも殊勝(しゅしょう)げに見えたのでございましょう...
芥川龍之介 「邪宗門」
...列座の人々はまだ殊勝らしく頭をうなだれている中に...
有島武郎 「或る女」
...かの鰯の頭も信心柄の殊勝な連中が...
石川啄木 「葬列」
...しかも大いに殊勝とでも思ったんだろう...
大杉栄 「続獄中記」
...殊勝らしくお経をあげてみても...
太宰治 「新釈諸国噺」
...殊勝な事を言っているんでしょう...
太宰治 「新ハムレット」
...と殊勝らしく伏眼でいったら...
太宰治 「創作余談」
...いろいろ殊勝らしいことを云っているけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...殊勝な信仰心がそうさせたのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...如何(いか)にも女(をんな)の子(こ)の所作(しよさ)らしく殊勝(しゆしよう)に思(おも)はれた...
夏目漱石 「門」
...殊勝な隆造に頼り深さを更に感じたらしかつた...
牧野信一 「白明」
...其許も近頃は殊勝なる心がけとなりたるものかと指折り数へて待ち居り候ものの...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...此外こしかけ岩俎板岩釜岩硯岩烏帽子岩抔申なりといと殊勝げにぞしやべりける...
正岡子規 「かけはしの記」
...他所ながら面倒を見ようという殊勝な心持を深めていった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...後に四國四十六所順禮同行何人と書いたる此殊勝なる中に...
三田村鳶魚 「女順禮」
...どうぞ私の殊勝な志をめでて詩集についての物語も折々おかき下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...動物みたいな僕にも似合わず殊勝なことだと思えば思えるのである...
山之口貘 「ダルマ船日記」
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