...彼女は殊勝顔で賞賛された...
...彼の殊勝顔に感心した...
...彼の父親は殊勝顔で仕事をしていた...
...決してがさつな態度を取らず、殊勝顔を保った...
...彼女の殊勝顔に親しみを感じた...
...」保吉も前後にこの時だけは甚だ殊勝(しゆしよう)に返事をした...
芥川龍之介 「あばばばば」
...二人とも殊勝げな両手を合せて...
芥川龍之介 「邪宗門」
...善玉の櫂(かい)でも使えば殊勝だけれども...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...一夜道心の俄坊主(にわかぼうず)が殊勝な顔をして...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...殊勝げに答えて置きました...
太宰治 「人間失格」
...いろいろ殊勝らしいことを云っているけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...このように元気な殊勝な性質にとっては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...殊勝(けなげ)なこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それはあまりに殊勝な振舞と言わなければなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊勝(しゅしょう)に枕元に坐らせておくのをかえって残酷に思った...
夏目漱石 「思い出す事など」
...それほど殊勝な様子を彼の態度のどこにも現わさなかった...
夏目漱石 「道草」
...と殊勝らしく注告するのであります...
西尾正 「陳情書」
...殊勝(しゅしょう)らしく香爐を護って居ります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...殊勝らしく湿っていたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あわてて殊勝らしい顔をしたのか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殊勝らしく持ちかけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしの演説(えんぜつ)の初(はじ)めの部分だけはかれも殊勝(しゅしょう)らしくたいへん興味(きょうみ)を持って傾聴(けいちょう)していたが...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...何で極道(ごくどう)野郎にそんな殊勝な料簡(りょうけん)が」「まあ兄さん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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