...殊にこの頃は大変な繁昌だそうで...
石川欣一 「山を思う」
...それが私には殊に痛ましく感じられました...
石川三四郎 「浪」
...殊にアレキサンドリアの文庫の滅亡は惨絶凄絶を極めて...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...殊に当時水戸が仲々うんといわなかったのを...
海野十三 「地球発狂事件」
...殊に、中尉のごとく年歯わずかに二十五歳、前途有為の才に富み、天資豪邁(ごうまい)、将来この地において我らの統率者たるべき英偉の資質をもってこの夭折(ようせつ)を見たることは我らの痛嘆措かざるところ、生き残れる我ら同志中尉の棺を囲んで慟哭(どうこく)これを久しうした次第であります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...殊に彼の作文と来たら...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...左右に鋭く注意し殊に曲り角では...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...殊に夕方がよかった...
豊島与志雄 「道化役」
...いや殊によると私までが...
豊島与志雄 「白日夢」
...殊に夜の十二時近くなってから...
永井荷風 「銀座」
...これらの旅人からのコボレや輸入などで京都の町はその繁昌を維持し、殊に三条、四条辺にはかなり大きな店が並んでおったらしい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...殊に猪のうまさにしばし夢心地だった程だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...殊に云ふことをきかない女の子はね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その中でも殊に世界に名を轟(とどろ)かせた宝貝の類であったろう...
柳田国男 「海上の道」
...殊に遠方の人が多く通行するので...
柳田國男 「日本の伝説」
...殊に印形となりますと...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...殊にその心理遺伝のあらわれ方の奇抜なことは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...殊に、第一戦区の、東野山から堂木山までの間は、柵と塹壕(ざんごう)で、蜿蜒(えんえん)と繋(つな)がれた...
吉川英治 「新書太閤記」
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