...――殊に道徳上の特色のみを主題としたものもあるべきである...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...――殊に兵法にも精(くわ)しいのを見れば...
芥川龍之介 「報恩記」
...単にお前が殊勝な言行さえしていれば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...殊にこれは夜更の十二時のことであった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...殊更(ことさら)に私でなくても...
太宰治 「きりぎりす」
...その集団が特殊の性格と形態と規模とを具え...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...また特殊的に私の自然といふのは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...問題は常に特殊的であり具体的である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...伝統尊重主義者や日本特殊性万能主義者や...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...特殊の小世界をなしていました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...殊勝なことさ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...殊に使徒パウロは「善き良心」を強調し...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...殊(こと)に神戸(こうべ)停車場(ステーション)にて...
福田英子 「妾の半生涯」
...殊に亜米利加のモッブの性質として...
牧逸馬 「双面獣」
...殊に變なるは御書面中四五行の間に撞著(どうちやく)有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...本体が鳥で色々に変化し殊に虎を使うて人を害するなど天狗や山男と手際(てぎわ)が違う...
南方熊楠 「十二支考」
...いかにも眉唾な話だが下女払底の折から殊に人間に見られぬ神女が桂庵なしに奉公に押し掛け来るとはありがたいから一つ試(ため)して見な...
南方熊楠 「十二支考」
...殊に蝮を好む由なり」とある...
南方熊楠 「十二支考」
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