...殊に其精神に於て全然商人と化して了つた...
石川三四郎 「吾等の使命」
...何か特殊な溶液であるかも知れない...
海野十三 「科学者と夜店商人」
...殊に周さんなどは...
太宰治 「惜別」
...私はこの特殊的な蜜蝋を言っている...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それは、彼女の証言によれば、紛(まが)うべくもない本人の筆蹟で、殊に中には、米国の五弗(ドル)紙幣で百弗(ドル)の大金が封入してあったのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...又物質は意識に於て却って自分の特殊の形態を見出す...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...日本的なものに特殊な興味を示すことが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...殊にいけなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...殊に古き時代に出でし歌人は身分も低き人多く...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...世間には往々読まざる書物をれいれいと殊更(ことさら)人の見る処に飾立(かざりた)てて置く人さえあるのに...
永井荷風 「日和下駄」
...何をおづおづするのだ」特殊潜水艦の搭乗員だつた若い友人は酔ぱらふと彼にむかつて...
原民喜 「永遠のみどり」
...特殊な場合として面白い趣向だと思う...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...諸国あまねく白鶏を殊勝の物としたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...各のちがった特殊性を明かにして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「十五夜にまけば花殊にうるはし」などと注にある...
三好達治 「ケシの花」
...此側の主張は殊に大槻博士の御説が最も明瞭に...
森鴎外 「假名遣意見」
...今でも私はその時の殊勝な態度を顧みて...
森鴎外 「余興」
...お伽噺としてのこの作の美しさが一つの特殊なものとなっている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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