...殆んど何物にも手が出ない...
伊藤野枝 「惑ひ」
...既に知られるとおり船形も殆んど崩れず...
海野十三 「地球発狂事件」
...東側の夷は殆んど完全に日本化して居りますが...
江南文三 「相川おけさ」
...殆んど変化することなく...
高木敏雄 「比較神話学」
...『思想』(之はともかくも優れた文章をのせる)や『理想』は殆んど全く思想上の魅力を有っていない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この点文学の所謂ジャンル乃至所謂スタイルの場合と殆んど変らないと云っていい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...殆んど何等の社会的需要性も実在性も有たないだろう...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...気管支加答児の方は殆んどよくなったと医者から告げられていた...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...緊張した肉に殆んど何等の動きも表情もない...
豊島与志雄 「秦の出発」
...彼女が、殆んど、飯を食わず、三食とも、うどんだという、噂はきいていたが、交際(つきあ)うまでは、あんまり気にしていなかった...
古川緑波 「うどんのお化け」
...彼等はもう長い間殆んど家庭で暮したことはなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...歌詞は殆んど気にしたことがないので何遍聞いても忘れて了ふ...
牧野信一 「沼辺より」
...殆んど聞くに耐えないものであった...
山本周五郎 「竹柏記」
...殆んど絶望したもののように歪んだ...
山本周五郎 「竹柏記」
...用事のほか口は殆んどきかないし...
山本周五郎 「風流太平記」
...半之助にはそれが殆んど眼につかなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...けれどもそれは現実世界でいう一瞬間と殆んど同じ程度に感じられた一瞬間で...
夢野久作 「斜坑」
...今はもう殆んど平熱になっていた...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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