...こう真暗では殆んど東西の見当も判らない...
伊藤左千夫 「浜菊」
...殆んど本心を失つてゐはしないかと思はれるよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...殆んど進歩発達の跡を示さざるに反して...
高木敏雄 「比較神話学」
...最初は殆んど所得がなかつたが...
種田山頭火 「行乞記」
...殆んど辨じ得ぬばかり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その時殆んど総ての刑事たちが...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...必然性は他に高度なものがいくらでも可能だということを彼は殆んど注意しない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...痰も殆んど出ませんから...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...珍らしいものは殆んどなく...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...殆んど名人の域にはいっている――と私は思う...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...殆んど朝廷と異ならぬ有樣であつた...
内藤湖南 「聖徳太子」
...夜の部、殆んど満員、明日より燈火管制のため、いゝのだらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...入りは今日も殆んど満員だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それは殆んど運命的な径路と時日を要して君の裡に少しずつ少しずつ蓄積され形成されて来た思想の切断面である...
三好十郎 「俳優への手紙」
...殆んど走るように通りぬけた...
山本周五郎 「青べか物語」
...老臣どもの汚職のおこないがあることを知っておるか」「おそれながら殆んど不案内でございます」「国許ではさような評は出ていなかったか」「その職にあらぬ者が政治を口にしますことは固く禁じられておりますし...
山本周五郎 「落ち梅記」
...店の中は殆んど客がいっぱいで...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...彼は殆んど涙ぐみながら...
山本周五郎 「つばくろ」
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