...忍男が手古奈の居るをば殆んど知らざるものゝ如き風ありし事が大いに騎士中に評判がよかつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...学校へ往っても以前とは殆ど反対になって...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...その頃から以後は美妙が時折寄稿した雑誌の編輯者以外には美妙と往来したものは殆(ほと)んどなかったろう...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...私は一種の功名心で殆ど夢中だったのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...それは夷三郎と殆ど必然的に不離の關係を持つてゐる八幡神の信仰である...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...学院の門は殆(ほとん)ど埋没して纔(わず)かに門柱の頭が少しばかり地面に露出しているに過ぎず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...殆ど何等の感覚もないように見えながら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...果ては殆(ほとん)ど毎日のやうにその二階を訪問した...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...殆んど常にこの extensio によって与えられて来ているのである(その代表的なるものはデカルトとスピノザである)...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...」と吉村も殆んど同時に云った...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...佛教全體がさういふ風に空間・時間を殆ど無視したやうな考へから成立つて居りますから...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...朝鮮に於て東西南北等の考を表現するに殆ど國語を失ひ...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...それまで、相当、難解の書も読んだが、判らないというのは殆ど無かったが、この「意志」は、何う引っ繰り返して見ても、殆ど判らない...
直木三十五 「死までを語る」
...代助は殆んど知らない...
夏目漱石 「それから」
...殆ど小止(をや)みもなしに落葉しつづけてゐます...
堀辰雄 「七つの手紙」
...殆どそれは彼の記憶になかつた...
牧野信一 「爪」
...四「母(ムツタア)の方へ行つてゐるのかとばかり思つてゐたらこんなところにゐたんだつてね!」もう殆ど健康を回復して二三日のうちに退院しやうかと思つてゐた樽野の部屋に...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...寒暖計だつて東京と殆ど変りはない...
牧野信一 「眠い一日」
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