...父はすでに歿し、母は病身ゆゑ、少年の身のまはり一切は、やさしい嫂の心づくしでした...
太宰治 「津軽」
...もうとうに歿(な)くなったと云うことを聞いていた旧友にひょっくり逢(あ)った...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...蓮香が歿くなってちょうど十四年になっている...
田中貢太郎 「蓮香」
...處が向父子の歿後はこの評論家と云ふ者が絶えてしまつた...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...元盛父子のほかに三条西家の召仕としては、故参者に中沢新兵衛重種という者があって、元盛の歿後は、この者が家令のようである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...夫人の歿後(ぼつご)は愛欲を離れて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十一月二十四日に六十三歳で歿したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...懐之の歿した安政三年には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」その二百十八此年天保七年十一月十四日に池田京水(けいすゐ)が歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...京水の養父錦橋(きんけう)が歿した時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...七月四日に柏軒の長女洲が二十二歳で麻疹に罹つて歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尋(つい)で慶応紀元乙丑八月に母も亦歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎歿後の第九年は慶応三年である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...島田篁村(こうそん)が八月二十七日に六十一歳で歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
......
森鴎外 「遺言三種」
...新五兵衛がとつぜん病歿(びょうぼつ)した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...破傷風(はしょうふう)を併発してついに歿したという知らせが孔明の手もとに届いた...
吉川英治 「三国志」
...歿後三百年の後にもなおまだそういう有縁(うえん)があったり...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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