...歿(な)くなった母の遺物(かたみ)であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...そして不幸な人間は、自分と同じ一人の不幸な者が自然のあらゆる障害にもかかわらず、価値ある芸術家と人間との列に伍せしめられるがために、全力を尽したことを知って、そこに慰めを見いだすがよい!お前たち、弟カルルと(ヨーハン)よ、私が死んだとき、シュミット教授がなお存命ならば、ただちに、私の病状の記録作成を私の名において教授に依頼せよ、そしてその病状記録にこの手紙を添加せよ、そうすれば、私の歿後、世の人々と私とのあいだに少なくともできるかぎりの和解が生まれることであろう...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...先生の歿年より遡りておよそ四十年程も前にそれがストップして...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...蕪村歿後(ぼつご)に出版せられたる書を見るに...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかれども蕪村は成功する能はずして歿し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...彼(か)れ蕪村歿後数年ならずしてまた歿し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...十一年に歿した万知(まち)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さて歿する時樸忠は年七十一であつたと云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...辻元冬嶺の歿後に出たのを...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...明治五年は蘭軒歿後第四十三年である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五十一歳で歿したのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎歿後の第九年は慶応三年である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その九十抽斎歿後の第十三年は明治四年である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...嗣子養真は父に先(さきだ)って歿し...
森鴎外 「渋江抽斎」
...嘉永二年に八十一歳で歿したから...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...ナンシーで戦歿した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...歿したのは九五〇年ダマスクスに於てである...
和辻哲郎 「鎖国」
...この頃マノエル王歿し...
和辻哲郎 「鎖国」
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