...しかし良人(おっと)は私(わたくし)よりも先(さ)きに歿(なく)なって居(お)り...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その春歿(な)くなったという仲間の美術家の話であった...
田中貢太郎 「青い紐」
...お歿(な)くなり遊ばしたと云うことを伺っていたものでございますから」と云った...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...晩年は借財に苦しめられた守田勘弥(もりたかんや)が歿(な)くなってしまうと...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...園が出奔を決行したのは母が歿くなつて...
牧野信一 「淡雪」
...たしかその歿後の翌年と回想される故指折れば早くも十星霜にあまる時が経ちしなり...
牧野信一 「好色夢」
...享保元年生の維嶽が二十一歳になつた元文元年に、東涯は歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒の父隆升軒信階は此年五月二十八日を以て本郷の家に歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...南畝が歿した年の二月中に八日...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」次で山陽の歿した翌年癸巳の元旦にも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...斎歿後に懐之が続いて店主人たりし時代は甚だ短くはなかつたことを知る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...錦橋の歿日は京水が下(しも)の如くに書してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天保十一年は蘭軒歿後第十一年である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...崖の上の小家は父の歿後に敗屋となって...
森鴎外 「細木香以」
...正保二年十二月二日に歿(ぼっ)した細川三斎(ほそかわさんさい)が三斎老として挙げてあって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...十二月十五日に歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...明治十四年に讃岐(さぬき)の丸亀において安らかに歿し...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...謙信の歿後(ぼつご)は...
吉川英治 「剣の四君子」
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