...最後(さいご)に私(わたくし)が独(ひと)りさびしく無念(むねん)の涙(なみだ)に暮(く)れながら若(わか)くて歿(なくな)ったことを申上(もうしあ)げますと...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...同五年の十月二十四日に歿しました...
石原純 「關孝和」
...実に居士は歿前二日までその稿を続けたのであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...母夫人歿後は父教授を助けて...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...確かに歿くなりました」「否(い)え...
田中貢太郎 「天長節の式場」
...英雄クルーゲル元トランスヴァール共和国大統領ホウル・クルーゲル歿す...
田山花袋 「田舎教師」
...(三十七年一月)尾崎行雄尾崎行雄学堂の英雄崇拝博学多識の小野東洋早く歿し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中(なか)でも今(いま)から十數年前(じゆうすうねんまへ)に歿(ぼつ)せられました...
濱田青陵 「博物館」
...叔父歿につき後目を叔母がつぐことの親族会議で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして不幸な人間は、自分と同じ一人の不幸な者が自然のあらゆる障害にもかかわらず、価値ある芸術家と人間との列に伍せしめられるがために、全力を尽したことを知って、そこに慰めを見いだすがよい!お前たち、弟カルルと(ヨーハン)よ、私が死んだとき、シュミット教授がなお存命ならば、ただちに、私の病状の記録作成を私の名において教授に依頼せよ、そしてその病状記録にこの手紙を添加せよ、そうすれば、私の歿後、世の人々と私とのあいだに少なくともできるかぎりの和解が生まれることであろう...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...四月二十一日歿すとしてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...七年十一月十四日に京水瑞英は五十歳で歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嘉永五年は蘭軒歿後第二十三年で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒の歿後に其後を襲(つ)いだものは塩田楊庵であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当時栄玄の妻は既に歿していたから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...明治三十七年十月二十八日に歿し...
森鴎外 「渋江抽斎」
...四年には保の次女冬が十月十三日に二十三歳で歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...やや遅れて現われたイブン・トファイル(1185歿)も同じく医学者・数学者を兼ねた哲学者であって...
和辻哲郎 「鎖国」
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