...彼が死相を呈しているので、心配だ...
...死相が見られると、命が危険な状態であることが多い...
...その事件現場では、死相のある遺体が見つかった...
...彼女は事故で死んだが、死相はあまり見られなかった...
...彼が死相を見せた後、すぐに救急車を呼んだ...
...ゾッとする様な死相が現われている...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その顔に現われている死相(しそう)と...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...・こゝに枯れたるこの木の冬となる(庵の枇杷樹)・大根漬けてから長い手紙を書く・ひなたはあたゝかくやがて死ぬる虫いつとなく草枯れて家が建ち子が泣いてゐるお寺の鐘が鳴りだしました蔦紅葉病めるからだをあるかせてゐるよ草の実よ虫なくや咳がやまないなんだか人なつかしい草はみのつてゐるみちあまりひつそりして死相など考へては十一月十一日のどかな晴れ...
種田山頭火 「其中日記」
...死相は自然に消えてなくなるとも言って上げたが――」玄々斎はますます落着き払います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「叔母に死相があると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの死相だけ一つ外れちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのまま死相を示すように感じられた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「サ……ヨ……ナ……ラ……」と消え消えに云ううちに夫人の顔は私の方を向いたまま次第次第に死相をあらわしはじめた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...氏の全身は死相を現じて来たのである...
夢野久作 「暗黒公使」
...何となく死相を帯びているモノスゴサは...
夢野久作 「冥土行進曲」
...その惨(むご)たらしい死相(しにがお)を...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...その顔は死相です...
吉川英治 「江戸三国志」
...「新九郎! もう汝の面(おもて)は死相に変ったるぞ」一声...
吉川英治 「剣難女難」
...死相をあらわした...
吉川英治 「新書太閤記」
...月をうけた顔そのものも見る見る死相に変ってくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...死相に変らせてしまうかと思われる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...死相をそのまま現わしたような翁や姥(うば)の面はいうまでもなく...
和辻哲郎 「能面の様式」
...その肉づけは著しく死相に接近する...
和辻哲郎 「能面の様式」
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