...彼が死相を呈しているので、心配だ...
...死相が見られると、命が危険な状態であることが多い...
...その事件現場では、死相のある遺体が見つかった...
...彼女は事故で死んだが、死相はあまり見られなかった...
...彼が死相を見せた後、すぐに救急車を呼んだ...
...何とも云えぬいやらしい死相が浮んでいる...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...所謂(いわゆる)「死相」というものにだって...
太宰治 「人間失格」
...既に時平の面上に死相が現れているので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...たしかに死相を思わしめる蒼白さがあった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...死相をおびて寂漠と静まりかえっている...
久生十蘭 「新西遊記」
...一日でそれと判る死相を卓上燈(スタンド)の淡い光の中へ浮き上らせながら早や一つの現象のように横わっているのである...
久生十蘭 「魔都」
...一時間前は顔に死相があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...死相を呈してしまったらしく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そのまま死相を示すように感じられた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...大空のただ中に…………★……はじまった……月蝕が…………★彼女はいつとなく死相をあらわして来た...
夢野久作 「月蝕」
...僕の見た轟氏の死相(しにがお)はスッカリ弛んで...
夢野久作 「二重心臓」
...何となく死相を帯びているモノスゴサは...
夢野久作 「冥土行進曲」
...「新九郎! もう汝の面(おもて)は死相に変ったるぞ」一声...
吉川英治 「剣難女難」
...やがてかの七陣が死相を呈してくるに違いないから」と...
吉川英治 「三国志」
...白蝋青隈(はくろうあおくま)の死相...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...死相が面(おもて)に見えるような――と罵(ののし)るのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その肉づけは著しく死相に接近する...
和辻哲郎 「能面の様式」
...しかし死相を示す尉や姥は泣くことも笑うこともできる...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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