...死物狂(しにものぐるひ)にいてゐるうち...
薄田泣菫 「茶話」
...彼は死物狂ひになつて交渉するだけの勇気が出て来る...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...剃刀一挺を得物の死物狂(しにものぐる)い...
中里介山 「大菩薩峠」
...死物狂いでやって来た」「奴...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな文字などという死物で書留められるわけがない...
中島敦 「悟浄出世」
...人々自らを死物と観念してあらんことを! われは御身等を呪(のろ)ふ...
中原中也 「地極の天使」
...私も死物狂ひでやつて見ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...追はれる者の死物狂ひの氣持でもなければ出來ないことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死物狂ひでハネ返しはしませんか」八五郎も死骸には馴れてゐるので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...徳義上の死物たる醜行不倫の女子も...
福沢諭吉 「日本男子論」
...生きた光のためには死物は笑談に過ぎない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...死物狂いになって掴みかかって来るんですもの...
夢野久作 「狂人は笑う」
...死物狂(しにものぐる)いに努力し続けているらしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼が大学卒業後の十数年間に於ける死物狂いの研究は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...牛の鼻も人間の鼻もこの意味に於て死物同様であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...本能の集合体也第一義人間の思う事は皆妄想である哲学でも宗教でも唯物思想でも何でも人類文化は全部妄想の文化である現代文化は第二義の文化であるこの文も又……である自然物は皆第一義の花を咲かし第一義の実を結んでいるのに人間ばかりは第二義の花と実を誇りとしこれがために第一義の真と美を犠牲にし軽蔑している汝が汝を支配する時汝は死物となる支配せず支配せられざる汝は生きた汝である自然の汝である...
夢野久作 「良心・第一義」
...死物狂いに退路をさがしていた兵は...
吉川英治 「三国志」
...柳生流の極意(ごくい)は死物となるのだ」久しぶりに十兵衛は...
吉川英治 「柳生月影抄」
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