...腹中で発音して死物(しぶつ)に物を云わせる...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...蝋人形なんかのような死物ではありませんわ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...「おーい」「待ってくれい」死物狂いの叫びだ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...その死物のようで同時にいきいきした一群の上に青白い光を投げて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして、ここ一年余りの間に、桑でなくともちさである程度養えること、冬でも上簇(じょうぞく)できること、煮ないでも糸がとれることを、死物狂いで、試験的に成功さした...
直木三十五 「大阪を歩く」
...それで米友は死物狂(しにものぐる)いになったらしいのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...死……」ほとんど死物狂いで主膳がもがくから...
中里介山 「大菩薩峠」
...死物狂いで逃げて行くのです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...死物狂いの欽之丞の敵ではありません...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...私は二匹の虎――嫉妬と絶望とを相手に死物狂(しにものぐるひ)の爭鬪をしたことであらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それらは死物狂ひになつて身もだえしてゐるのではないかと思はれる位に...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...生きた光のためには死物は笑談に過ぎない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それは死物狂いの一撃でございまして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...星くずの下に動かぬ死物の表面を...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そこで死物狂いになってスースーフウフウと音無しの笛を吹き立てたが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...区長は村のために自分一人が犠牲になって死物狂いに努力しおる名区長じゃというし...
夢野久作 「巡査辞職」
...それでもなお死物狂(しにものぐる)いの努力で踏みこたえつつ大切な鞄を抱え直さなければならなかった...
夢野久作 「木魂」
...いつものような死物狂い...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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