...一層死物狂ひになるかも知れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...日本は死物狂いであるから勝ったか...
大隈重信 「平和事業の将来」
...」「仕事を伴わぬ信仰は死物だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...己はその時死物のやうになつて...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...書画骨董は死物なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...それが死物狂(しにものぐる)いに荒(あば)れる時は危険の程度が測られない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それよりもこの死物狂いの猛犬が...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたかも動きの取れぬ死物のように...
夏目漱石 「思い出す事など」
...すべてが深夜にただならぬ物音を立てて死物狂いの吾輩の魂をさえ寒からしめた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...暫らくは死物狂いで争いましたが...
野村胡堂 「女記者の役割」
...お前は死物狂いでやってのけた」「…………」お町の眼は力なくまたたきます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...待ちやがれ」平次はさすがに死物狂いでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...形骸ばかりの死物である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...死物狂いになりやがって...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...おれは死物狂いの努力で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...だから私も死物狂いに爪先を蹴立てた...
夢野久作 「怪夢」
...それでもなお死物狂(しにものぐる)いの努力で踏みこたえつつ大切な鞄を抱え直さなければならなかった...
夢野久作 「木魂」
...彼が大学卒業後の十数年間に於ける死物狂いの研究は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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