...死所を求めて彷徨う家出人が大金の入った蟇口を拾い...
海野十三 「深夜の市長」
...人間の死所を得ることは難いかな...
種田山頭火 「其中日記」
...もしこの湖水が死所となるなら...
豊島与志雄 「山上湖」
...修禅寺に詣でて蒲の冠者の墓地死所聞きなどす...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...高琳寺を死所(しにどころ)ときめたのである...
森鴎外 「阿部一族」
...わたくしが先生を以て死所を得たとなすのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...せめて死所を誤らぬだけが...
山本周五郎 「風流太平記」
...俺の死所(しにどころ)は」と...
吉川英治 「黒田如水」
...自分の死所」とばかり...
吉川英治 「私本太平記」
...同時に自分の死所に安心したふうでもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...会下山、さいごの死所は、そこを一蓮(いちれん)の台(うてな)にして――と、暗黙のうちに、一同これへ目ざして来たらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...――兄が生来の病身から常に花々しい死所を求めていたことはたしかだが...
吉川英治 「私本太平記」
...彼も死所(ししょ)を心がけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...無用な死所へ俺を連れて行くな...
吉川英治 「新書太閤記」
...正成一族の死所一つにさえ議論まちまちなのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...死所と称する地はじつに多い...
吉川英治 「随筆 新平家」
...熊本に死所を得る時代までは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...真の死所を得ることが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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