...先立ち登る死出の山...
巌谷小波 「こがね丸」
...其中より死出でたりと云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...花は散りても春は咲く鳥は古巣へ帰れども往きて帰らぬ死出の旅と書いてありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...死出の晴着のつもりでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「大層綺麗だよ、今夜は」そんな中でも嗜(たしな)みの化粧をして、晴れ着の銘仙の袷(あはせ)、死出の旅は、嫁入りするやうな晴れがましさでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...確実に死出(しで)に赴(おもむ)く病人であった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...死出の女はしばらく動かなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...その心底を、もいちど、死出のみやげに、たしかめおきたい...
吉川英治 「私本太平記」
...死出の道草を食ったわ...
吉川英治 「私本太平記」
...自分らの死出の立ち遅れに...
吉川英治 「私本太平記」
...死出の山で――」手をついていうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...むしろ彼らによい死場所と死出の道づれを与えるに過ぎないことになろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...死出のお門立(かどた)ち遊ばしませ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...死出の道へ立たせてやったまでのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...皆々にも、死出のお供、おくれませぬように」と、残る人々を励まして、すぐことばの下に、自分も刃を仰いで仆れた...
吉川英治 「新書太閤記」
...お手々をつないで死出の旅出じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...死出の道づれに』『何の!』引き抜いた太刀の先へ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...柩(ひつぎ)をかこんで暁を待つ通夜(つや)の人々や、榊(さかき)の前の白い灯がふと武蔵の眼に泛(う)かぶ――「――自分より一足先に死んでいる人がある」あしたは、死出の山で、その人とも、どこかで知己になりそうな気がして、微笑(ほほえ)まれる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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