...自分を誇大して取り返しのつかない死出の旅をしないでいてくれ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...お互いに死出の友を求めて組みし合い...
岩野泡鳴 「戦話」
...後(あと)より急ぐ死出(しで)の山...
巌谷小波 「こがね丸」
...死出の晴着のつもり...
太宰治 「二十世紀旗手」
...己(おの)が愛人の死出の旅路の贐(はなむけ)とされました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...是非御一緒に死出のお供をさせて下されとせがんだけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ぜひ死出のみちづれをさせて下されと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...今度の旅は、死出の旅と、同じであるぞ」「はい」「庄吉に、吾々と一緒に、葬ってくれるよう、頼んでおけ」「はい」庄吉が「あっしらの骨も一緒に、その義観って、ずく入(にゅう)に、頼んじまおうじゃござんせんか...
直木三十五 「南国太平記」
...お跡をしたふ死出(しで)の旅...
永井荷風 「桑中喜語」
...死出(しで)の山路(やまぢ)の裾野(すその)なる...
中里介山 「大菩薩峠」
...往きて帰らぬ死出の旅――おっつけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...死出の晴着のつもりでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生死出離(しょうじしゅつり)の大問題ではない...
正岡子規 「病牀六尺」
...死出の道草を食ったわ...
吉川英治 「私本太平記」
...太守の死出のさきがけ仕ると申しながら...
吉川英治 「私本太平記」
...死出の山で――」手をついていうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...死出の道へ立たせてやったまでのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...お手々をつないで死出の旅出じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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