例文・使い方一覧でみる「歸」の意味

...本を貸して呉れた事の禮やらを今夜は殊に丁寧に小さな聲で云つて歸つて行つた...
有島武郎「半日」

...今度は仕方がないから歸るけれど... 今度は仕方がないから歸るけれどの読み方
石川啄木「天鵞絨」

...それ／＼の用意も想像以外の水で悉く無駄に歸したのである... それ／＼の用意も想像以外の水で悉く無駄に歸したのであるの読み方
伊藤左千夫「水害雜録」

...禿安は歸つて行つた... 禿安は歸つて行つたの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...神田へ歸るが宜い」永代まで行くと... 神田へ歸るが宜い」永代まで行くとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...三年經つて歸つて來た僞首を屋敷中の者が皆んな氣が付かない筈はない」「――」平次の論告に壓倒されて...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...日が暮れて歸つて來ると... 日が暮れて歸つて來るとの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...許されて歸つた小間使のお糸でした... 許されて歸つた小間使のお糸でしたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...暫らくすると五郎助が歸つて來て... 暫らくすると五郎助が歸つて來ての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...最早歸路を知らない... 最早歸路を知らないの読み方
萩原朔太郎「定本青猫」

...その事の歸結として... その事の歸結としての読み方
波多野精一「時と永遠」

...成（な）るべくは鳥渡（ちよつと）たち歸（かへ）りに直（す）ぐも出京（しゆつけう）したきものと輕（かる）くいへば... 成るべくは鳥渡たち歸りに直ぐも出京したきものと輕くいへばの読み方
一葉女史「ゆく雲」

...帝室は全國人心の歸する所也... 帝室は全國人心の歸する所也の読み方
福沢諭吉「帝室論」

...學生たちがみんな歸つてしまひ... 學生たちがみんな歸つてしまひの読み方
堀辰雄「ふるさとびと」

...中一日を置いて歸國の旨を言ひ送つて來たのであつた... 中一日を置いて歸國の旨を言ひ送つて來たのであつたの読み方
水野仙子「夜の浪」

...『あの船は歸るんでせうか... 『あの船は歸るんでせうかの読み方
水野仙子「夜の浪」

...――長岡地方へ行つて歸つて來ました... ――長岡地方へ行つて歸つて來ましたの読み方
吉川英治「折々の記」

...有樂町の雜閙へ歸つてくると... 有樂町の雜閙へ歸つてくるとの読み方
吉川英治「折々の記」

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