...粛然(しゆくぜん)又森然(しんぜん)として『歴史の意義』の尊厳に打たる...
石川啄木 「閑天地」
...総(すべ)ての歴史の流れと共に俳句の歴史も滔々(とうとう)として四百年の昔より今日まで続いておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...つまり自己をその歴史の人物の中に完全に発見してそして筆を執りたいと思つてゐる...
田山録弥 「半日の閑話」
...歴史の或る一時代に就いて精神上の・体系としての・諸立場を求め...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...又國民の指導を以て今後の重責と爲さゞる可からず今や一般政治社會の腐敗は心あるものをして皆竊かに國家の前途を憂へしめぬ是れ公が當に新運動を開始して光華ある歴史の第一章を作る可き時に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一體私は日本歴史の專攻者でありませんので...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...歴史のうちの最も劃時代的なことをも知らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...外交歴史の材料にもなり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...かくして我々はゲーテにおける歴史の概念を探り...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...歴史の全體の過程が自覺のモデルに於て認識されたが故に...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...歴史の概念と過去の概念とは離れ難く結び付いてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...その最低線がどの程度まで歴史の客観的な前進に一致した認識と行動に向ってきているかということこそが...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...いつも歴史の英雄であり得るとともに...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...どのように生新な歴史の質量がうらづけられてゆくものかということについて省略していない...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...元来は文化の歴史のマイナスの面がむすびついて一見文筆的才能と現れているようなところへ沈潜して行きつつある顕著な実例がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今日まで歴史の殆どない独創的な仕事であつた...
柳宗悦 「和紙十年」
...歴史の残影断片の無尽蔵といってよい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...もとより歴史の興亡にまかせて可なりである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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