...前に挙げた例では歴史の影響という事があまり問題にならなかった...
寺田寅彦 「方則について」
...とうてい可憐可悲の歴史たるに過ぎず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...歴史科学は個別的因果に於て...
戸坂潤 「科学方法論」
...それまでの自然科学の歴史的発達(それは書物や文献や教育によって保維される)を想定した上でしか形を有ち得ない...
戸坂潤 「科学論」
...凡そ時間なるものが第一義的には歴史的時間などであってはならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それが従来のブルジョア歴史学の伝統的な課題なのだが...
戸坂潤 「読書法」
...日本思想乃至東洋思想・精神文明等々――それは現代とは全く歴史的範疇の異った時期の所産である古典からしか惹き出せない――のための位置が空くわけなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...歴史小説なるものの水準に達した作品は無いのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...自分もその落着きを楽しみたい心が歴々(ありあり)と見えることもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...現代の哲学においてディルタイはこの問題についても歴史学派の仕事を哲学的に反省し...
三木清 「科学批判の課題」
...然るにそのことはかかる根源的な意識にとつて歴史的なものが何よりもまたつねに主體的なものとの關係に於て把握されるといふことを意味しなければならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...わたしは識り合いのお歴々がたを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...歴史は古く二百余年のものと思える...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...外來の歴史を示す語では無いかと思ふ...
柳田國男 「食料名彙」
...歴史的にいつたら...
吉川英治 「折々の記」
...これには歴史家も反證の擧げようがない...
吉川英治 「折々の記」
...御辺の怪しき遍歴と...
吉川英治 「私本太平記」
...北畠中将信雄卿(きたばたけちゅうじょうのぶおきょう)ではないか」などとせめて一門の歴々を...
吉川英治 「新書太閤記」
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