...母がさる歴(れつき)とした旧藩士の末娘であつたので...
石川啄木 「葬列」
...湯浅氏の回顧陳列もある意味で日本洋画界の歴史の側面を示すものである...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...つまりわが日本に西洋活字が傳來した兩度の歴史のうちで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...歴史的現段階の現実性はただ運動の契機によってのみ――その継続時間とは関係なく――保証され...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...同じく社会乃至歴史科学にも解消して了わざるを得ない...
戸坂潤 「科学論」
...「軍隊の歴史によりもむしろ各連隊の伝記に属する」ところのものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「歴史的に言えば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...単に人物として日本の歴史上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...その過去十二年にわたる私たちの教室の雪の研究の歴史をふり返ってみようとしている...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...尻の中から寒竹(かんちく)を押し込んだように背骨(せぼね)の節が歴々(ありあり)と出ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その人の来歴をも問わずして多少の財物を給することあり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...歴史的な(そう)話にまでなってしまった...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...しかれどもこれ歴史上の結果なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...歴史的なものの認識は形の認識であるとすれば...
三木清 「哲学入門」
...人間を「歴史に於て行動する」ものとして考察せねばならぬ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...雪のきらめく山嶺とそこに孤独であってはじめて確保された唯心的で超歴史的な恍惚があります...
宮本百合子 「鉛筆の詩人へ」
...要するに、歴史を、記録にあるからというだけできめることになると、結局想像説に堕してしまうのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...歴乎(れっき)とした御方...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索