...年々歳々これだけ訴える...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これをおもへば繁栄豊腴(はんえいほういゆ)の大都会(たいとくわい)に住(すみ)て年々(ねん/\)歳々(せい/\)梅柳(ばいりう)※色(ぜんしよく)の春を楽(たのし)む事実(じつ)に天幸(てんかう)の人といふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...今日まで百貨店からは年々歳々欧米に人を派遣して...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...さらにまた、最後のたのみの大綱は、ここから三里北方に弘前城が、いまもなほ天守閣をそつくり残して、年々歳々、陽春には桜花に包まれその健在を誇つてゐる事である...
太宰治 「津軽」
...この短篇集、「晩年」は、年々歳々、いよいよ色濃く、きみの眼に、きみの胸に滲透して行くにちがいないということを...
太宰治 「もの思う葦」
...年々歳々春が来て...
辰野九紫 「青バスの女」
...万歳々々!途上点描(旅日記ところ/″\)五月六日――十九日――まるで地獄だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...小学生の万歳々々を聞いて涙ぐましく...
種田山頭火 「旅日記」
...如此(かくのごと)き社会においては年々歳々人相異るも年々歳々事相同じであって...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...野生の鳥獣が地震や風雨に堪えるようにこれら未開の民もまた年々歳々の天変を案外楽にしのいで種族を維持して来たに相違ない...
寺田寅彦 「天災と国防」
...年々歳々、これだけは家康の渡海免許の御朱印状を持つてゐて、貿易のために渡來する和蘭船のほかに、當時のさだめとして、日本の土地のどこに漂着しても、必ず一度は長崎におくられてきた、毛色眼色のちがつた異國人たちに接してゐれば、あれこれと海外の珍らしい出來事も聞きかじつたと察することが出來る...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...年々歳々唯政黨の勢力次第に膨脹するを見るのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...烈しい猛獣は年々歳々にその跡を絶ちつつある...
新渡戸稲造 「自警録」
...駅々で万歳々々の声...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...年々歳々のはてもない月日が...
本庄陸男 「石狩川」
...それが年々歳々徹底して...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...時々万歳々々の叫び声がつづく...
森本薫 「女の一生」
...歳々(としどし)の恒例にて...
吉川英治 「私本太平記」
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