...それは自然が歳々(としどし)の復活を營むあの大實驗室へ行くのだ...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...鉱毒被害も年々歳々ほかよりも数等ひどい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人間の飲食物に対する嗜好は年々歳々高尚に趣くから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...來る歳々を氣樂に送つて行く婆さんは...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...万歳々々(此費用弐円あまり)...
種田山頭火 「其中日記」
...万歳々々!途上点描(旅日記ところ/″\)五月六日――十九日――まるで地獄だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...野生の鳥獣が地震や風雨に堪えるようにこれら未開の民もまた年々歳々の天変を案外楽にしのいで種族を維持して来たに相違ない...
寺田寅彦 「天災と国防」
...それが週期的ないし非週期的の異同の波によって歳々の不同を示す...
寺田寅彦 「春六題」
...されば欧州諸国の人民は年々歳々いくばくの軍費を負担するか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...努(つと)めて幼少の時に描(えが)いた理想を養(やしな)うことは年々歳々(ねんねんさいさい)枯(か)れゆく心の色香(いろか)を新たむるの道であろうと信ずる...
新渡戸稲造 「自警録」
...歳々年々人不同...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...駅々で万歳々々の声...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかしその鞭根は年々歳々ほんの少しばかりずつ経済的に筍の小出しをやっているのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...爾後(じご)予の嗜好は月々歳々に変じて...
正岡子規 「俳句の初歩」
...それが年々歳々徹底して...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...年々歳々新(あらた)でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...江戸は年々歳々(ねんねんさいさい)の御触出(おふれだ)しあるがゆえに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...年々歳々の除夜の鐘には...
吉川英治 「随筆 新平家」
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