...どうもわからぬことが歯がゆい...
伊丹万作 「一つの世界」
...歯がゆい程従順に男のあとに従った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...のほほん顔でゐるのが歯がゆいのである...
太宰治 「津軽」
...おっとりした歯がゆいほどに善良な傍観者として...
太宰治 「春の盗賊」
...ずいぶん歯がゆいほど...
太宰治 「皮膚と心」
...歯がゆいだけですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...片腕から手さきがしびれて泣きたいような歯がゆいような心持がすることがある...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...歯がゆいようにノロノロとそれらは筆の先から出て来る...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そんなのとは反対に歯がゆいような女でも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...息子(むすこ)や娘は母の態度を飽き足りない歯がゆいもののように思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いわば歯がゆいような凜(りん)とした美しい顔をあげた...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...杉戸の男女みたいな型の恋を至上みたいに思って歯がゆい真似ばかりやって来たようなものだった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...聞くも歯がゆい仰せではある...
吉川英治 「三国志」
...おれにとっては歯がゆいが...
吉川英治 「新書太閤記」
...『日が経てば経つほど、こうなるのが人心の当然じゃが、それにせよ、歯がゆい有様...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...讃岐へ流されたまま、ついに白峯の土となられた崇徳上皇なども、歯がゆいほど、お人がよい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そして、歯がゆい弟共に、腹が立つと共に、(都も都だし、田舎もこれだ...
吉川英治 「平の将門」
...こんな歯がゆい男を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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