...爪立つて歩む子供の姿さへ隠れんばかりに...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...マルコはもう歩む力もなくなっていく度となくころびました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...彼女は一命をとりとめたから此度は自分のすきな道に向つて歩むことを許されるかもしれないけれども彼女はどうしても一度はまけたのにちがひない...
伊藤野枝 「女絵師毒絵具を仰ぐ」
...それより曳舟通の岸を歩む...
心猿 「荷風翁の發句」
...というのは、原ッぱの真ン中近くまで来ると、どうしたことかその疑問のスキーの跡は、ひどく薄くなって、いや元々古い雪の上に積った新しい雪の上のその跡は、決して深くはなかったのだが、それよりも又浅くなって、なんと云うことだろう、進むにつれ、歩むにつれ、益々浅く薄く、驚く私を尻目にかけて、とうとう空地の真中頃まで来ると、まるでその上を滑っていたものが、そのままスウーッと夜空の上へ舞上ってしまったかのように、影がうすれ、遂にはすっかり消えてしまっているのだ...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...わが兒は歩む、誰にでも親しく挨拶し、關係のある無しに拘らず通る人には誰にでも笑顏を見せる...
千家元麿 「自分は見た」
...仏陀への道を歩む人...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そのころ人の家をたずね歩むに当って...
永井荷風 「葛飾土産」
...石原番場の河岸を歩む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...路地を歩む人再び雪になるべしと語りて過ぐ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...徐かに歩むがよい...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...この結晶の研究などは如何にも迂遠な路を歩むように見えるかも知れない...
中谷宇吉郎 「雪」
...織るがごとき街(ちまた)の中に喪家(そうか)の犬のごとく歩む二人は...
夏目漱石 「野分」
...私が自分の人生を歩むのだつたら...
林芙美子 「浮雲」
...かくして二人はいつも共に悲しみや悦びの世界に歩む...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...金吾の歩む足音は...
吉川英治 「江戸三国志」
...自分の歩むべき大道へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...霊的本能主義は神により感得したる信念とその実行とをまっこうに振りかざし堂々として歩むものである...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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