...四二つの道は人の歩むに任せてある...
有島武郎 「二つの道」
...南をさして歩むがごとし...
泉鏡花 「活人形」
...聖者は気高く後姿を見せて、しずかに歩む...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...暗い緑の苔と、そして細かき落葉で地は見えない、その上を歩むと、軽く弾(はじ)かれるようでしっとりした感じが爪先から腹にまでも伝わって来るようだ...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...燕のやうにすりぬけて行くわが兒はびつくりして見送つて居る郵便配達は勢ひよく體を左右に振つて見せわざと自轉車をよろつかせて曉方の星のやうに消えてゆくわが兒は歩む...
千家元麿 「自分は見た」
...第二講 語るより歩む観自在菩薩...
高神覚昇 「般若心経講義」
...大蟻の飛石歩む暑さかなにくらべて原句はどういう点に特色がありましょうか...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...永遠の不滅の神は地の上に歩む無常の人間と其本性を一にせず』其言聞きて二歩三歩ヂオメーデース後(あと)しざり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その時町を歩む私はもとの私ではあるまい...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...毎日あれくらいは歩む方が身体のためになります...
豊島与志雄 「香奠」
...門外の松林を歩む...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...夜銀座を歩む...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...午後写真機を携へ丸の内を歩む...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...三町五町歩むうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
......
三好達治 「間花集」
...ちょうど私達が慣れた道路を歩むのと同じです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...歩むこと七歩――曹操の眼くばせに...
吉川英治 「三国志」
...歩むところに朱(あけ)をのこしながら胴の間を濶歩(かっぽ)した...
吉川英治 「三国志」
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