...胸を狭くし下を俯(ふ)して悄然(しょうぜん)として歩むようになる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...わが兒は歩む地の上に映つた小さな影に驚きむやみに足を地から引離さうともち上げて落て居るものを拾つたり...
千家元麿 「自分は見た」
...仏陀への道を歩む人...
高神覚昇 「般若心経講義」
...行ずるということが、歩むことであり、実践することなのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...いかにも自分と同じ道を歩むものは誰も無いような事をおっしゃいますが...
太宰治 「きりぎりす」
...私にはまるで私自身の歩む姿としか思われず...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...・雨だれの音も年とつた・一寝入してまた旅のたより書く酔ひざめの水をさがすや竹田の宿で朝の鶏で犬にくはれた谷の紅葉のしたゝる水です・しぐるゝ山芋を掘つてゐるぼう/\として山霧につゝまれる・いちにちわれとわが足音を聴きつゝ歩む・水飲んで尿して去るこゝは片田舎だけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...永遠の不滅の神は地の上に歩む無常の人間と其本性を一にせず』其言聞きて二歩三歩ヂオメーデース後(あと)しざり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...485*蹣跚として歩む群...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...原理的に夫々異った軌道を歩むように出来ている場合があるのである*...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...大地のこの大いなる表面を歩むのに...
中井正一 「美学入門」
...午後再び葛飾八幡の境内を歩む...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...この結晶の研究などは如何にも迂遠な路を歩むように見えるかも知れない...
中谷宇吉郎 「雪」
...浮世を歩む年齢が逆行して父母未生(ふもみしょう)以前に溯(さかのぼ)ったと思うくらい...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...壁上(へきじょう)を歩む哨兵(しょうへい)の隙(すき)を見て...
夏目漱石 「倫敦塔」
...歩むこと七歩――曹操の眼くばせに...
吉川英治 「三国志」
...歳月をあてにして歩む...
吉川英治 「新書太閤記」
...常(つね)に平然たること恰(あたか)も空手(くうしゆ)坦途(たんと)を歩むが如し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??