...さて何を享(う)ける?孔雀の悲しみ 動物園にて蝶はわが睡眠の周囲を舞ふくるはしく旋回の輪はちぢまり音もなくはや清涼剤をわれはねがはず深く約せしこと有ればかくて衣光りわれは睡りつつ歩む散らばれる反射をくぐり……玻璃なる空はみづから堪へずして聴け! われを呼ぶ夏の嘆きわれは叢(くさむら)に投げぬ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...この蟇口を細田氏の歩む道路上に捨てて置いて拾わせようという考えです...
海野十三 「三角形の恐怖」
...見よ若き母が隱し得無い喜びに輝きつゝ赤ん坊を脊負つて買物に歩むのをその素直の姿の娘らしいつゝましさをその質素な姿の美くしさを...
千家元麿 「自分は見た」
...歩むべきものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...まさしくそれは中道を歩む人です...
高神覚昇 「般若心経講義」
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高浜虚子 「俳句の作りよう」
...これから先々の克子の歩む道のけわしさを...
壺井栄 「赤いステッキ」
...そのころ人の家をたずね歩むに当って...
永井荷風 「葛飾土産」
...鶫(つぐみ)の餌をあさりながら空庭に散り積った落葉をがさりがさりと踏み歩む音の寂しさに至っては...
永井荷風 「写況雑記」
...堀割づたひに明石町の海岸を歩む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
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山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...色さまざまなその間を歩む...
柳宗悦 「工藝の道」
...私の暗夜を歩むに似た生涯に...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...心ゆくまで世間の空気を吸うもののように歩む...
吉川英治 「江戸三国志」
...歩むところに朱(あけ)をのこしながら胴の間を濶歩(かっぽ)した...
吉川英治 「三国志」
...自分の歩むべき大道へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...よい方へ歩む導きをしてやるだけなら――)それならば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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