...武骨者はよくお追従を言ふものである...
薄田泣菫 「茶話」
...今更(いまさら)武骨者の銘打つたる鐵卷(くろがね)をよそにし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...當世嫌ひの武骨者(ぶこつもの)も一度は折らねばならぬ我慢なるに...
高山樗牛 「瀧口入道」
...武骨者と人の笑ふを心に誇りし齋藤時頼に...
高山樗牛 「瀧口入道」
...このお方こそ鎌倉一の大武骨者...
太宰治 「右大臣実朝」
...朝霞の兄弟と泰文の弟の権僧正光覚(ごんのそうじょうこうかく)は融通のきかない武骨者ぞろいで...
久生十蘭 「無月物語」
...もしくは作法を弁(わきま)えぬ武骨者(ぶこつもの)ばかり多くなると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...辛うじてこのQ大の柔道教師の職に喰い下っている武骨者であるが...
夢野久作 「冥土行進曲」
...まだ若輩の武骨者にすぎません...
吉川英治 「三国志」
...「われわれ武骨者の武楽ばかりでも...
吉川英治 「三国志」
...いっぺんに御疲労が出たのであろう――そう知ると桑十のような武骨者でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...われら武骨者ぞろい...
吉川英治 「新書太閤記」
...(俺は武骨者)で通しているところも一特色だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...吉孚(よしのぶ)の将来を」「…………」「武骨者の短所といおうか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...元来が武骨者である...
吉川英治 「源頼朝」
...家中武骨者ぞろいで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「武骨者です、実は、茶などいただいたことがないので、飲むすべも、作法も知らないのですが」すると、妙秀が、「なんのい……」と、孫でもたしなめるように、やさしく睨(ね)めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武骨者なら武骨者らしゅう飲んだがよいに」「そうですか」「作法が茶事ではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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